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ISU GPファイナル2011 [フィギュアスケート]

カナダでISU GPファイナルが開催され、男子シングルで高橋大輔選手がSP5位からフリー
で見事な追い上げを見せて、銀メダルを獲得しました。また、女子シングルでも鈴木明子
選手がSP2位、フリー3位で総合2位、銀メダルを獲得しました。おめでとうございます。
出場を予定していた浅田真央選手は欠場となり、女子シングルは5選手で行われました。

男子シングルの優勝はパトリック・チャン選手、銅メダルはハビエル・フェルナンデス選手、
羽生結弦選手は惜しくも4位、ジェレミー・アボット選手が5位、ミハル・ブレジナ選手は6位。
ベテランと若手、持ち味の異なる選手達が切磋琢磨し合って、今季の男子トップクラスの
戦いはハイレベルでとても面白いです。また、絶対王者としての地位を確立したかのよう
なチャン選手を崩すのは誰なのか、それともしばらくは誰も崩せないのか、わくわくします。
なお、時折物議を醸すチャン選手のスコアですが、個人的に、彼だけが不自然に高いよう
には感じないです。

17歳の羽生選手は、今が伸び盛りですね。試合の度に成長を感じます。
ロシア大会では0.03点差で抑えたフェルナンデス選手に、逆にファイナルでは1.73点差で
かわされましたが、フリーでは4Tも決めましたし、ファイナル初出場で4位は立派な成績だ
と思います。ちなみに、私は羽生選手の躊躇の感じられないジャンプの入りが好きです。
それにしても、フェルナンデス選手は3つのクワドが全て成功。驚異的な成功率ですね。

女子シングルの優勝はカロリーナ・コストナー選手、銅メダルはアリョーナ・レオノワ選手、
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手が4位、アリッサ・シズニー選手は5位。コストナー選手
は、SP、フリーともに1位の完全優勝でした。ただ、今季の女子シングルは、競技としての
緊張感や期待感に欠け、個人的に物足りなさを覚えます。

トゥクタミシェワ選手は、初めてのGPファイナルで最終滑走の緊張からなのか、SPで2つの
ジャンプミスが出てしまい、最下位でフリーに臨むこととなりました。でも、フリーではトップ
のTESで2位。調子の良し悪しに関わらず、3Lz-3Tをしっかり決めるあたりはさすがです。
シリーズ通して、シニア初参戦とは思えぬ堂々とした戦いぶりを見せてくれた14歳でした。

シズニー選手は大会直前に左足首を怪我していたそうで、ジャンプが安定せず、精彩を欠
きました。競技者が4人になってしまうので、棄権できなかったのかもしれないですね。
ジャンプに匹敵するアグレッシヴで美しい高速スピンを持つシズニー選手。スケーティング
や所作だけでなく、キス&クライでの立ち居振る舞いまでもが気品に溢れ、優雅で素敵で
す。フランス大会以降はプログラムから外していますが、当初から3Lz-3Tと3Sは無理しな
いで欲しいと思っていました。もともとジャンパーではないですから、繋ぎを犠牲にしてまで
拘らなくても良いのではないかと思います。今は怪我が大事に至らぬことを願っています。

ところで、ジュニアGPファイナル女子シングルで、ロシアが表彰台を独占しました。
ソトニコワ選手、トゥクタミシェワ選手だけではないのですよね。恐るべし、ロシア。

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ISU GPS ロステレコム杯 2011(ロシア大会) [フィギュアスケート]

ISU GPS 第6戦ロステレコム杯(Rostelecom Cup)が開催され、男子シングルの羽生結弦
選手がGPS初優勝を飾りました。女子シングルの浅田真央選手も優勝。共にファイナル進
出を決めました。羽生選手にとっては、ファイナル進出も初となります。おめでとうございます。

男子シングルでは、ファイナル進出には優勝するしかない羽生選手がハビエル・フェルナン
デス選手を0.03点という僅差で制し、まるでフィギュアスケートの女神が微笑んだかのよう
な勝利でした。ミスや転倒はあったものの、技術点は堂々のトップ。すばらしいですね。
また、フリーで(後半失速はしましたが)4T、4S、3A-3Tを決めて、SP4位から銀を獲得した
フェルナンデス選手の追い上げも見事でした。そして、銅はジェレミー・アボット選手となり、
この上位3選手がファイナル進出を決めました。フェルナンデス選手も初のファイナルです。

それにしても、こんなドラマチックな映像を地上波でちゃんと放送しないテレビ朝日のセンス
は痛すぎます。SPは羽生選手とアボット選手の演技のみの放送。フリーは私の住む地域
では深夜に放送されましたが、放送されない地域もあったとか。
どちらかと言うと女子シングルのほうが私の好みなのですが、今季に限って言うと、男子の
ほうが断然面白いです。ファイナルは、男子もちゃんと放送してくれることを願います。

女子シングルでは、優勝した浅田選手と銀メダルを獲得したアリョーナ・レオノワ選手がファ
イナル進出を決めました。そして、銅メダルはアデリナ・ソトニコワ選手、今井遥選手は6位と
いう結果になりました。ソトニコワ選手は、怪我の影響なのか、15歳でロシアを背負うプレッ
シャーなのか、今大会でも精彩を欠きましたが、それでも3位というのは立派ですね。
そして、賛否両論のある浅田選手の3A回避ですが、私は何かと否定的な意見もある安藤
美姫選手やキム・ヨナ選手の「自信のないジャンプは試合では跳ばない」という美意識と哲
学を嫌いではないので、浅田選手の選択もそれはそれで良いと思います。

ところで、個人的に、浅田選手のファイナル進出は確信していましたが、羽生選手のほうは、
正直ハラハラ、ドキドキでした。でも、弱冠16歳にして、フリーの2度の転倒の後、最後まで
緊張の糸を切らすことなく、集中してプログラムを演じ切る精神力は素晴らしいの一言です。
主人は、インタビューで羽生選手から出た「精進」という言葉に痛く感心していました。

さて、これでファイナル進出者が出揃い、男子シングルは高橋選手、羽生選手、チャン選手、
アボット選手、ブレジナ選手、フェルナンデス選手、女子は鈴木選手、浅田選手、シズニー
選手、コストナー選手、レオノワ選手、トゥクタミシェワ選手となりました。
そして、ペアでは高橋成美&マーヴィン・トラン組もファイナル進出を決めたそうです。
選手の皆さんには、寒い季節を暖かくしてくれるような熱い戦いを期待します。

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ISU GPS エリック・ボンパール杯 2011(フランス大会) [フィギュアスケート]

ISU GPS 第5戦エリック・ボンパール杯(Trophee E. Bompard)が開催され、男子シングル
で織田信成選手が7位、女子シングルで村上佳菜子選手が4位という結果になりました。

男子シングルの優勝はパトリック・チャン選手、銀はナン・ソン選手、銅はミハル・ブレジナ
選手で、チャン選手とブレジナ選手はファイナル進出を決めました。すでに高橋大輔選手の
ファイナル進出が決まっているので、ロシアでは残り3枠をめぐって激戦となりそうです。
アボット選手は4位以上で確定、フェルナンデス選手は2位以上で確定(3位でも可能性大)、
羽生結弦選手は優勝すれば確定。個人的には、羽生選手に頑張ってもらいたいです。
ナン・ソン選手>小塚選手で、両選手の可能性もまだ消えてはいません。ガチンスキー選
手の可能性もないわけではないけれど、優勝した上で余程の番狂わせがないと難しそう。

ナン・ソン選手は中国杯の銅に続く表彰台で、今季成長が著しいですね。SPはけっこう気
に入っていて、只今リピート中です。ただ、ナン・ソン選手のSPを地上波でカットするテレビ
朝日のセンスには驚きました。NHK杯の映像を流す時間があるのなら、4T-3Tを決めたこ
の演技はぜひ放送してもらいたかったです。ファイナルにも絡んできそうな選手なのに。。。

女子シングルの優勝はエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手、銀はカロリーナ・コストナー選
手、銅はアリッサ・シズニー選手という結果となり、トゥクタミシェワ選手とシズニー選手が
ファイナル進出を決めました。すでにコストナー選手と鈴木明子選手のファイナル進出が決
まっているので枠はあと2つですが、順当にいけば、ロシア大会に出場する浅田真央選手
(2位以上で確定、3位でも可能性大)とソトニコワ選手、レオノワ選手のうちのどちらかにな
るのではないかと思います。今井遥選手は優勝すれば確定、2位でも浅田選手が優勝の
場合は確定ですが、そう都合良くはいかないかな……でも、そうなって欲しいけど。。。

トゥクタミシェワ選手は、シニア参戦1年目でGPS2連勝。驚異的な14歳ですね。ジャンプの
技術もさることながら、精神的な強さにも感嘆します。とりあえず鈴木選手、コストナー選手、
シズニー選手など有力なベテラン勢を抑えたことになります。ファイナルも楽しみ。。。

ところで、今季村上選手はSPで3F-3Tに挑戦していますが、今は3T-3Tに戻すほうがいい
のではないかと感じるのは私だけでしょうか。(私の心配が的外れであることを願います)
村上選手はフリップに癖を持っており、その癖のまま3F-3Tに挑んでも、結局は3-3として
安定しないのではないかと危惧しています。緊張感がプログラム全体に与える影響も気に
なります。私的には、3T-3Tの完成度を上げて、しっかり加点の貰える百発百中の武器に
するのも、難度の高いジャンプへの挑戦と同じくらいに価値のあることだと思うのですが…
できるならジャンプの癖は直したほうがいいとも思いますが、なかなか難しいのでしょうね。

さて、いよいよGPSも残すところロステレコム杯だけとなりました。出場を予定している羽生
選手、浅田選手、今井選手、ファイナル目指して頑張ってください。

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ISU GPS NHK杯 2011(日本大会) [フィギュアスケート]

ISU GPS 第4戦NHK杯(NHK Trophy)が開催され、男子シングルで高橋大輔選手が
優勝、小塚崇彦選手が銀メダル、女子シングルでは鈴木明子選手が優勝、浅田真
央選手が銀メダルを獲得しました。ペアでは川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ
組が優勝、高橋成美&マーヴィン・トラン 組が銀メダル。そして、マイア&アレックス・
シブタニ兄妹がアイスダンスで優勝しました。選手の皆さん、おめでとうございます。

男子シングルでは、高橋選手と小塚選手が群を抜いていましたが、特に高橋選手は
ひとりだけ別格の演技を見せて、優勝と同時にファイナル進出を決めました。
特にSPはプロトコル上でもマイナスのGOEが皆無という素晴らしい出来で、フリーで
も、4Fの転倒はあったものの、魅せる演技は健在でしたね。

女子シングルでは、鈴木選手と浅田選手が接戦の末、鈴木選手が逃げ切って優勝。
コストナー選手に続いて、ファイナル進出を決めました。
鈴木選手のSPの演技、とても良かったですね。こちらも、マイナスのGOEは一つもあ
りませんでした。冒頭の3T-3Tは、試合で初めて着氷に成功した3-3だったそうです。
浅田選手は3Aへのこだわりを若干緩め、柔軟な思考ができるようになったようで何よ
りだと思います。ロシアでのソトニコワ選手との「愛の夢対決」、楽しみにしています。

その他、男子シングルでGPS初の表彰台となる銅メダルを獲得したロス・マイナー選
手の、表彰式での嬉しそうな様子が印象的でした。
そして、ブランドン・ムロズ選手は4回転ルッツ跳びましたね。SPはお見事でした。

ところで、小塚選手は今季表現面に力を入れているそうですが、残念ながら、私は今
の小塚選手の演技にはあまり魅力を感じません。ご本人が表現力という言葉に囚わ
れて、本質を掴めないまま気持ちだけが空回りしているようにもお見受けします。
「もっと自分らしさを大切に」と思います。むしろ私が小塚選手の演技で気になるのは、
ジャンプが不安定なことと、時折そのジャンプの前で演技が止まってしまうように見え
ることです。PCS=表現力ではないでしょうし、表現力は人から習って一朝一夕に身
につくものでもないとも思います。クワドを始め、早期にジャンプの精度を上げるほうが
先決のような気もします。

次週はエリック・ボンパール杯に、織田信成選手、村上佳菜子選手が出場予定です。
パトリック・チャン選手、ミハル・ブレジナ選手、ナン・ソン選手、アリッサ・シズニー選手、
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手の出場も楽しみです。

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ISU GPS 中国杯 2011(中国大会) [フィギュアスケート]

先週末にISU GPS 第3戦中国杯(Cup of China)が開催され、男子シングルで織田
信成選手が銅メダルを獲得しました。おめでとうございます。怪我で練習が十分では
なかったそうですが、大きなミスなく演技を終えることができて良かったと思います。

男子シングルでは、SP1位のアルトゥール・ガチンスキー選手と2位の羽生結弦選手
が、お互いを意識し過ぎたのか、ともにフリーで崩れてしまい、最終的に羽入選手が
総合で4位、ガチンスキー選手が5位というまさかの結果となりました。
結局、優勝はジェレミー・アボット選手、銀は織田選手とベテラン勢がきっちり押さえ、
銅はフリーで1位となりSP5位から順位を上げたナン・ソン選手でした。
ちなみに、ナン・ソン選手は羽生選手が優勝した2009-2010シーズンの世界ジュニ
ア選手権の銀メダリスト、ガチンスキー選手は銅メダリストだそうです。

アボット選手のフリーは見事私のツボにはまり、何度もリピートしています。おそらく、
初めてアボット選手の演技に魅了されたと言ってもいいと思います。黒いシンプルな
衣装との相乗効果もあり、白い氷の上を滑る美しいシルエットを観ているようです。

そして、羽生選手にはスター性がありますね。主人のお気に入りの選手でもあります。
SP&フリーでの4Tはお見事。演技に華があり、ジャンプもスピンも奇麗。体力面など
課題はありますが、ガチンスキー選手というライバルの存在が、きっと羽生選手をより
一層成長させてくれることでしょう。そういえば、今大会フリーでの2人の失敗も、まる
で連鎖反応のようでした。ロシア大会でも顔を合わせる2人。目が離せないですね。

女子シングルでは、カロリーナ・コストナー選手が貫禄の優勝で、一足先にファイナル
進出を決めました。銀は長洲未来選手、銅はGPS初参戦のアデリナ・ソトニコワ選手。
村上佳菜子選手は回転不足ジャンプが続き6位。ファイナル進出は難しくなりました。

ソトニコワ選手は、怪我の影響も示唆されていますが、SPでは相当緊張していたよう
で、主人によると唇が震えているようにも見えたそうです。しかし、ジャンプミスはあっ
たものの、スピンもスケーティングも15歳にしては洗練されていて、なるほどトゥクタミ
シェワ選手が勝てなかったというのも納得。ただ、ジャンプはトゥクタミシェワ選手のほ
うが私の好みです。ロシアでは、浅田真央選手と「愛の夢対決」となります。

今週末は待ちに待ったNHK杯です。高橋大輔選手と小塚崇彦選手がファイナル進出
を賭けて激突します。鈴木明子選手、浅田真央選手、石川翔子選手、町田樹選手も
出場します。先日、4回転ルッツを成功させ認定されたブランドン・ムロズ選手も出場
予定なので、ちょっとワクワクしています。

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ISU GPS スケート・カナダ 2011(カナダ大会) [フィギュアスケート]

先週末、ISU GPS 第2戦スケート・カナダ(Skate Canada)が開催され、男子シングルで
高橋大輔選手が銅メダル、女子シングルで鈴木明子選手が銀メダルを獲得しました。
両選手とも、おめでとうございます。

男子シングルの優勝はパトリック・チャン選手、銀メダルはハビエル・フェルナンデス選手
となりました。やはりチャン選手は強いですね。フェルナンデス選手も大健闘です。
両選手ともSPとフリー合わせて3回のクワドジャンプを跳んでおり、男子シングルのトップ
選手にはクワドは必須だと痛感しました。高橋選手もフリーでは4Fに挑戦したのですが、
両足着氷でダウングレード。現行ルールでは、回り切って転倒よりも怖い回転不足です。
ちなみに、フェルナンデス選手のフリーのジャンプ構成は4T、4S、3A、3A-3T、3Lz-3T、
3S、3F-2T、2Lo(予定では3Loだと思う)。天晴れです。4Sと3A-3Tは奇麗でしたね。

高橋選手は、オフシーズンに膝のボルトを抜く手術を受け、おそらく調整期間も十分では
なかっただろうと思われる中、実に魅力的な2つのプログラムを見せてくれたと思います。
私は特にSPが好きで、何度もリピートしています。ジャンプもすべて決まって、演技のほ
うもなかなかでした。これで高橋選手と小塚選手が銅メダル(獲得ポイント11)で並んだ
ので、NHK杯では、日本人同士ファイナル進出を賭けて火花を散らすことになりそうです。

女子シングルでは、14歳のエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手がSP1位、フリー2位で、
GPS初出場で初優勝。銅メダルはアシュリー・ワグナー選手となりました。
トゥクタミシェワ選手は、とにかくジャンプがすばらしい。まだ14歳なので、今後の成長も
楽しみですね。フランスでシズニー選手、コストナー選手と顔を合わせることになるので、
今からワクワクです。昨シーズンのツートップ安藤美姫選手とキム・ヨナ選手が欠場する
今シーズン、難しいジャンプをクリーンに決めてくれる若いジャンパーの存在は、私的に
は嬉しい限りです。ただ、年齢制限で世界選手権に出場できないのが残念。。。

鈴木選手は、ジャンプミスこそあったものの、フリーではステップとスピンで全てレベル4
を獲得して1位。SP4位から順位を上げて銀メダル獲得となりました。トゥクタミシェワ選手
に、完全優勝させなかったのはさすがです。今季プログラムは、SPもフリーも素敵ですね。

今週末は第3戦中国杯に織田信成選手、羽生結弦選手、村上佳菜子選手が出場する
予定です。世界ジュニアでトゥクタミシェワ選手を抑えて優勝した15歳のアデリナ・ソトニ
コワ選手のGPS初参戦も楽しみ。そういえば、ソトニコワ選手のフリーは「愛の夢」だとか。

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ISU GPS スケート・アメリカ 2011(アメリカ大会) [フィギュアスケート]

2011-2012シーズンのISU GPシリーズが始まりました。
先週末には第1戦スケート・アメリカ(Skate America)が開催され、男子シングルで小塚
崇彦選手が銅メダルを獲得しました。おめでとうございます。

さて、男子シングルの優勝はGPS初優勝となるミハル・ブレジナ選手でしたが、SPの演
技はお見事でしたね。ダイナミックかつ軽やかなジャンプも良かったですし、個人的には
フライングシットに妙にはまってしまい、映像を何度もリピートしています。
また、銀メダルのケヴィン・ヴァン・デル・ペレン選手のフリーの演技は迫力がありました。
29歳にして4Tと3S-3T-3Tですから、素晴らしいの一言です。
そして、銅メダルの小塚選手は、ジャンプのミスが目立った割には良い結果だったと思い
ます。村上大介選手はフリーで崩れてしまい、残念ながら6位でした。

女子シングルの優勝争いは熾烈でした。0.13点という僅差で、アリッサ・シズニー選手が
カロリーナ・コストナー選手を抑えて金メダルを獲得したわけですが、一見穏かに流れる
演技の中にも、二人の気迫と緊張感が伝わってくるようなトップ争いだったと思います。
一方、コストナー選手と銅メダルのヴィクトリア・ヘルゲソン選手との点差は31.60で、上位
2選手と3位以下の選手との間に圧倒的な格の違いを見る結果となりました。
それにしても、シズニー選手のSPはあまりにも素敵で、映像を観る度に溜息が出ます。

ところで、今井遥選手はフリーでミスが続いてしまい惜しくも4位でしたが、見違えるほど
演技が魅力的になっていて今後が楽しみです。今季から、シズニー選手と同じジェイソン・
ダンジェン&佐藤有香さんご夫妻に師事しているとのこと。SPもフリーもとにかく可愛い。
そして、5位のクセニア・マカロワ選手のフリーも印象的で、今季の私の楽しみの一つに
なりそうです。主人は、ピンクの衣装の見せ方がうまいと唸っております。上品で可憐で、
溌剌としたマリリン・モンローです。あと、コストナー選手のSPの音楽もかなり私好み。。。

今週末は第2戦スケート・カナダです。高橋大輔選手、鈴木明子選手の登場を楽しみにし
ています。パトリック・チャン選手、エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手、そして何とケヴィ
ン・ヴァン・デル・ペレン選手も出場するそうです。ニ連戦とは、タフな29歳ですね。

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フィギュアスケート ジャパン・オープン2011(結果) [フィギュアスケート]

10月1日、当初予定していた出場者のうち三人がメンバーチェンジして行われた
ジャパン・オープン。結果は、北米チームが優勝。僅差で欧州チームが2位。
残念ながら日本チームは最下位でした。でも、思いがけずエリザヴェータ・トゥク
タミシェワ選手の演技を観ることができて、個人的には良かったです。
日本選手の個人成績は、小塚崇彦選手と鈴木明子選手がそれぞれ男女の3位、
高橋大輔選手と安藤美姫選手はそれぞれ最下位でした。

夫婦揃って、トゥクタミシェワ選手のお人形のような可愛らしさに、すっかり魅了さ
れてしまいました。演技のほうもなかなかで、得点は、なんと女子の中でトップ。
GPシリーズにも参戦する予定になっているので、とても楽しみです。
そして、「シズニー・ワールド」とでも言うような、アリッサ・シズニー選手の優雅な
演技に、またまたうっとりさせてもらいました。やっぱり、シズニー選手はいいです。

鈴木選手のプログラムは、実は私の好みに合わないことが多いのですが、新プロ
グラムはけっこう気に入りました。序盤戦にしては、演技も良かったと思います。
昨季は悔しい思いをしただけに、今季は納得のいくシーズンになるといいですね。

男子選手の中では、やはりジャンプでの転倒など物ともしない、パトリック・チャン
選手の強さ、凄さを実感しました。鉄壁のスケーティング技術の上に、SP、フリー
合わせて3回のクワドジャンプを決められたら、もう他はなす術がないようにも感じ
ます。今大会では3回の転倒がありましたが、それでも堂々のトップです。

高橋選手のプログラムについては賛否両論あるようですが、私は渋くて好きです。
多分、今大会出場選手のプログラムの中で一番好きです。完成が楽しみ。。。
小塚選手のプログラムは、今一つピンときませんでした。主人は、「衣装を何とか
して欲しい」と言っています。私は、回転不足を3つ取られたのが気になりました。

そして、最後に正直な感想として、明らかに準備不足と見受けられるベテラン選手
よりも、できれば若い選手に出場の機会を与えて欲しかったと思います。
現世界女王が練習不足で出場し、やる気の感じられない演技の上に、あり得ない
コメント……海外から参加してくれた選手達に助けられた感のある大会でした。

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意味不明な記事(GPS欠場でペナルティ) [フィギュアスケート]

先日、たまたまテレビをつけていたら、フィギュアスケートの安藤美姫選手が「徹子の
部屋」に出演していました。番組の途中からの視聴だったのですが、充実した日々を
感じさせる穏やかな表情がとても印象的でした。

ところで、一ヵ月ほど前に、「ある日本連盟幹部が、安藤選手がGPSだけを欠場すると、
日本への何らかのペナルティもあり得ると指摘する」という何やら意味深な表現を含む
サンスポの記事を読んで、少々気になっていました。タイトルにペナルティという文字は
使われておらず、注目を集めたいにしては消極性を感じる、煮え切らない記事でした。
私は、おそらく記者は、デタラメだと分かっていて、言葉を濁しつつこの記事を書いたの
だろうという印象を持っています。

さて、信憑性のない記事であることは歴然としてはいるものの、何となく違和感を覚え
ます。この記事を書いた記者以外の誰かの、奇妙な思惑を感じるのです。
ひょっとして、安藤選手が身勝手な行動を取っているかのように印象づけ、誤解を引き
起こし、足を引っ張ろうと誰かが故意に書かせたのでしょうか。まるで「GPSだけでなく、
他の大会も全て出場するな」とほのめかしているようで、浅知恵とはいえ、怖い、怖い。
ただ、日本女子フィギュアスケート界の現状を冷静に観察すると、そんな悠長に内輪も
めのようなことをしている余裕はないような気もするのですけれど……現在は、少し先
の未来にも影響するものです。

昨シーズンは日本女子のエースとして大活躍だった安藤選手ですが、(最大ではなく)
最悪の敵が海外ではなく日本国内にいるかもしれないわけですから、この時期に必要
以上に目立ちたくはないでしょうね。
マスコミを苦手とすることでも有名な安藤選手のこと、休養以外の意味でも、GPSの欠
場は賢い選択なのかもしれません。もしかしたら、本人の希望としてはシーズン通して
休みたいのかもしれませんが、さてどうなるのでしょう。

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フィギュアスケートのルール改定と光と影 [フィギュアスケート]

先日、フィギュアスケートの浅田真央選手のウイダーサポートチーム新体制発表の映像を
観ました。各分野のプロ達が浅田選手をサポートするために集まり話し合いが持たれる中、
まるで他人事のようにメモも取らず、借りてきた猫のようなご本人の様子が印象的でした。

さて、浅田選手は、近年のジャンプの採点基準の厳格化が不利だという理由で「陰謀説」
まで飛び出し、不当なルール改定と闘うヒロインのように言われたことがあります。
しかし、裏を返せば「以前はそれだけ甘いルールの恩恵を受けていた」とも言えるわけで、
長いスパンでみると、むしろかなり幸運な選手の一人だろうと思います。
また、昨季から導入された「中間点ルール」にしても、回転不足気味のジャンプが少なくな
い浅田選手にとっては、どちらかと言えば有利だとも言えるかもしれません。

そもそも、以前は採点基準が曖昧で、回転不足や基本から外れた癖のあるジャンプが見
逃され、一見着氷さえ決まったように見えれば高得点を得ていた事実のほうが驚きです。
回転が十分で正しく質のいいジャンプと、そうではないジャンプが同じ評価というのも妙な
話ですから、そんなアンフェアな状況を改善しようとするのは当然の成り行きだったのでは
ないかと思われます。

要するに、選手にとっての有利、不利は結果論であって、スポーツ競技としてはごく当り前
とも言える採点基準の明確化の過程で、その基準をクリアできない選手に不利になっただ
けのことだろうと思います。もともと正しく質のいいジャンプの習得を目指し、真っ当な努力
を行っていれば、一連のルール改定にもある程度は対応できたのではないでしょうか。
実際、キム・ヨナ選手のように、採点基準の厳格化が不利どころか有利だとまで言われた
選手もいるわけですから。

結局のところ、(余程デタラメなルールでもない限り、)ルールに対応することができるかどう
かも含めて実力なのでしょう。

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フィギュアスケート ジャパン・オープン2011(出場選手) [フィギュアスケート]

2018年冬季オリンピック開催地が韓国の平昌(ピョンチャン)に決まりました。
フィギュアスケートのキム・ヨナ選手もスピーチで大活躍だったようです。

さて、今更ですが、先日、2011年10月1日開催予定のフィギュアスケート・ジャパン・
オープン(Japan Open)の出場選手が発表されました。なかなか豪華なメンバーです。

日本からは、高橋大輔選手、小塚崇彦選手、安藤美姫選手、鈴木明子選手。
北米からは、パトリック・チャン選手、ジェフリー・バトル選手、アリッサ・シズニー選手、
ジョアニー・ロシェット選手。
そして、欧州からは、エフゲニー・プルシェンコ選手、アルトゥール・ガチンスキー選手、
キーラ・コルピ選手、サラ・マイアー選手の出場が予定されています。

何と、男子は、先の世界選手権のメダリスト三人(チャン選手、小塚選手、ガチンスキ
ー選手)が全員集合です。しかも、各チームに一人ずつ。。。
女子も、グランプリシリーズを欠場する現世界女王の安藤選手、現役続行が決まった
らしいシズニー選手、美人の誉れ高いコルピ選手など、私的には見どころ満載です。

この大会は、一応試合形式を取ってはいるものの、真剣勝負というよりも、お祭り的な
雰囲気のある地域対抗の団体戦です。私は、もともとアイスショーやエキシビションよ
りも、ピリピリと緊張感のある試合のほうが好みなのですが、今回はメンバーがとても
魅力的なので、ちょっと楽しみにしています。

なお、競技終了後に行われるアイスショー、カーニバル・オン・アイス2011には、日本の
ホープ羽生結弦選手、ロシアの新鋭エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手なども出演が
予定されているとのこと。(トゥクタミシェワ選手については、複数のカタカナ表記が存在
するようで、公式サイトではトクタムショワとなっているようです。)

2011年9月21日追記:
欧州チームで出場を予定していたエフゲニー・プルシェンコ選手とキーラ・コルピ選手が
怪我のため出場できなくなり、代わって、フローラン・アモディオ選手とアリョーナ・レオノ
ワ選手の出場が決定したそうです。

2011年10月1日追記:
欧州チームで出場を予定していたサラ・マイアー選手が怪我のため不出場となり、代わ
ってエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手が出場となりました。

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ISU GPシリーズ2011-2012(安藤美姫選手欠場) [フィギュアスケート]

先日、2011年のフィギュアスケートGPS(グランプリシリーズ)の各大会の出場選手
が発表になりました。

まず、引退かもしれないとの噂もあったアメリカのシズニー選手のエントリーが確認
できて、個人的に喜んでいます。(ジャパン・オープンにも出場予定とのこと)
また、昨季は怪我で出場できなかったフィンランドのレピスト選手も復帰するようです。

一方、安藤美姫選手とキム・ヨナ選手は欠場のようです。
世界選手権の女子シングル金、銀メダリストの欠場はとても残念ではありますが、
長い選手生活の中では、時には休養も必要なのだろうと思います。

特に、安藤選手はソチを視野に入れているとも言われていますし、少し休んで心身
共にリフレッシュするには、ちょうど良い時期なのかもしれません。
ただ、ジャパン・オープンには出場が予定されているようですし、今のところGPS以
降の予定については明言されていないようなので、全日本、その後の世界選手権
への出場についてはどうなるのか気になるところです。

そして、ロシアからはソトニコワ選手とトゥクタミシェワ選手がシニア初参戦となります。
ジュニアのGPファイナルと世界選手権の女子シングル金、銀メダリストが、シニアの
大会でどこまで通用するのか興味津々です。

男子シングルでは、五輪金メダリストのライサチェク選手が復帰するようです。

2011年10月11日追記:
安藤選手は全日本選手権も欠場し、今季は休養に充てるようです。
来季の去就については、まだ未定だそうです。

2011年10月18日追記:
スケート・アメリカに出場を予定していたエヴァン・ライサチェク選手と、ラウラ・レピスト
選手が欠場となったようです。

2011年10月20日追記:
キム・ヨナ選手も今季完全休養のようです。今後、女子の世代交代が加速していきそ
うです。

2011年11月3日追記:
サンスポによると、安藤選手が、今シーズンは充電期間とし、引退せずに3大会連続
の五輪出場を目指す意志を固めたそうです。もし報道の通りであるならば、復帰後は
悔いの残らぬよう競技生活を全うしてください。

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罪作りなISUと審判たち [フィギュアスケート]

フィギュアスケートの浅田真央選手は、来季のフリーは「愛の夢」を持ち越すそうです。
プログラムの持ち越しについては賛否両論あるようですが、個人的には、一つのプログ
ラムを2シーズンかけて完成させても別に構わないのではないかと思います。
(プロのアイスショーではないですから、選手本人の納得が一番大切だと思います。)

ところで、バンクーバー・オリンピックの後、浅田選手のジャンプの問題点が取り沙汰さ
れるようになり、(実際にそう呼ぶのが適切かどうかは疑問ですが、)修正・矯正という
言葉を耳にすることも多くなりました。

浅田選手は、基本から大きく外れた癖のあるジャンプで15歳の時にGPFで優勝しまし
た。当時はルールが甘かったとはいえ、審判が不完全なジャンプや滑りに高得点を与
えていたことに、今更ながら驚かされます。優勝を争う選手が正しいジャンプを跳んで
いなかったのですから、ISUも困惑したことでしょう。そして、その後、当然のことながら、
徐々に採点基準は厳密になっていきました。

一方、浅田選手は、自らの幸運に気づくことができなかったのか、この優勝で大きな
勘違いをしてしまったようにも見受けられ、逆説的な言い方ではありますが、ある意味、
本人にとって結果的にありがたくない優勝になってしまったようにも思われます。

そして、バンクーバー・オリンピックも、全体的にお祭り仕様の大甘採点だったとも言わ
れているようです。キム・ヨナ選手の銀河点のみならず、続く世界選手権ではDGされた
浅田選手の3Aも全て認定されました。
ここで、また本人が勘違いしていないことを願いたいものです。

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フィギュアスケートの選手に必要なこと [フィギュアスケート]

近年、フィギュアスケートのルールは複雑になってきています。
選手達のプロトコルを見ると、まるで答案用紙を見ているようです。
この状況が是か非かについてはいろいろな意見があるでしょうが、今の選手達にとっ
て、運動能力や柔軟性、演技力だけでなく、「年々変更される複雑なルールに対応し、
プロトコルを分析・活用する能力」も重要であるように思われます。

トリノ・オリンピックで金メダルに輝いた荒川静香さんも、当時エレメンツのレベルを上
げるための工夫を自ら行ったと聞きますし、バンクーバー・オリンピックの金メダリスト
キム・ヨナ選手も、早くからプロトコルの研究・分析をしていたようです。
よほど抜きん出た才能でも持ち合わせていない限り、この作業を人任せにしていたの
では、オリンピックのような大舞台で世界の頂点に立つのはなかなか難しいことなの
かもしれません。

しかしながら、ソチでの金を目指していると言われているトップアスリートの一人である
浅田真央選手の演技後のキスクラでの様子、インタビューの内容を見聞きしていると、
未だに「ジャンプは転ばなければ成功」と思っているところがあるようにも見受けられ、
ルールやプロトコルを十分に理解しているのか心配になることがあります。
そして、私には、最近の浅田選手の発言の多くは、自分の言葉ではなく、周りから借り
てきた言葉であるようにも感じられます。

今はそんなことはないと思いたいですが、オリンピックの直後には、「どんなジャンプを
跳べば加点がもらえるのか分からない」という趣旨の発言もあったようです。
限りある時間を無駄にしないためにも、氷上練習や陸上でのトレーニングだけが練習で
はないことに、本人が気づいていればいいのですが…

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慢心は成長の妨げ [フィギュアスケート]

5月10日の日本経済新聞に『世界フィギュアで銀…小塚を変えた「真央効果」』という
見出しの記事がありました。
以前の小塚選手は、ちょっと調子が悪かったり、疲れたりすると、すぐに諦めて力を抜
いてしまうところがあったけれど、練習熱心な浅田選手からいい影響を受けたそうです。
浅田選手も、小塚選手から何か影響を受けているのでしょうか。

基礎をおろそかにして、手っ取り早く自分が跳びやすい跳び方でジャンプを身につけて
しまったため、ルールが厳しくなった今苦労している浅田真央選手ですが、残念ながら、
他者から学ぶ謙虚さは、浅田選手に欠けているものの一つだったように思われます。

2005年のGPFで優勝して以来、浅田選手には慢心があったように感じます。
そして、2006年の世界ジュニア選手権でキム・ヨナ選手に完敗しました。
しかしながら、「自分がノーミスなら誰にも負けない」という慢心は、相変わらず続いてい
るように見受けられました。

浅田選手のライバルと言われてきたキム選手は、基礎がしっかりしているそうです。
本人の才能によるところも大きいのでしょうが、決して恵まれていたとは思えない環境の
中で、憧れの海外スケーター達の演技を参考にしながら、幼い頃から地道な研究と練習
を重ねて、あの質のいい滑りやジャンプを身につけていったのだろうと思います。

浅田選手は練習の鬼だと言われていますが、もともと、どちらかというと注目されやすい
大技の「とりあえず」の習得に熱心なようで、一見華やかさに欠ける基礎や完成度には
関心が薄かったようにも見受けられます。そして、過去に訪れたであろうジャンプ修正の
チャンスも、結局自分のものにすることはできなかったようです。
以前は後回しにしていたと思われる地味な努力を、これから先続けることができるかどう
か、真価が問われるところでしょう。

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世界フィギュア2011モスクワ大会 [フィギュアスケート]

モスクワで開催された世界フィギュア2011が終わりました。
ベテランの活躍と同時に、ロシア勢を中心とした若い選手の成長が目立つ大会でした。
日本人選手の中では、男子の小塚崇彦選手が銀、女子の安藤美姫選手が金に輝き
ました。遅ればせながら、おめでとうございます。

男子のフリーでは、織田信成選手のケアレスミス、高橋大輔選手のアクシデントと続
いたので、どうなってしまうかとハラハラしましたが、全日本チャンピオンとしての貫禄
も感じられる素晴らしい小塚選手の演技だったと思います。4回転ジャンプも成功させ、
GOEは全てプラス、正真正銘のノーミスでした。
そして、優勝したパトリック・チャン選手の演技はショート、フリーともに圧巻で、男子の
演技にはあまり魅了されることのない私が、すっかり魅入ってしまいました。

女子のほうは、安藤選手とキム・ヨナ選手が接戦で、とても見応えのある試合でした。
安藤選手も全日本チャンピオンとして臨んだ大会でしたが、演技が素晴らしかったこと
は言うまでもなく、シーズンを通して大きく崩れることなく、好調を維持するだけの技術
力と精神力には脱帽します。
昨シーズンのキム・ヨナ選手にも感じたことですが、試合の度に高い確率で質のいい
ジャンプを成功させる選手は、練習では一体どれくらい高度なジャンプを当り前のよう
に跳んでいるのだろうと思いました。

また、銀メダルのキム・ヨナ選手の演技を観て、その強さと存在感を再認識しました。
感極まってのことのようにも見受けられましたが、人前ではめったに泣かないキム選手
の、表彰式での涙が印象的でした。

浅田真央選手は3Aと3Tでダウングレード判定、3Fでアンダーローテーション判定を取
られましたが、長年磨き続けたチート技術を捨て切れずにいるようにもお見受けします。
そして、村上佳菜子選手にとっては、シニアの国際標準を経験して、たくさんの課題が
見つかった意義ある大会だったと思います。

ところで、アリッサ・シズニー選手が引退するかもしれないとの噂を聞きました。
個人的にけっこう好きな選手だったので、あのうっとりするような美しいスケーティングや
スピン、スパイラルを試合ではもう観られないかもしれないと思うと、もし本当ならとても
残念です。

2011年7月2日追記:
アリッサ・シズニー選手の引退はないようです。
JOとGPSへの出場予定が確認できて嬉しい限りです。

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フィギュアスケートの懐かしい日々 [フィギュアスケート]

フィギュアスケート女子における歴代最高のジャンパーは、間違いなく伊藤みどりさんだと
思います。(中には、男女合わせても最高だと言う人もいるようです。)

彼女の演技を観ると、改めて、フィギュアスケートはスポーツだったのだと気づかされます。
特に海外での演技で顕著でしたが、伊藤みどり選手がジャンプを跳ぶ度に、会場の観客
との間に一体感が生まれるのを、何度も映像で観ました。
海外の解説者の興奮気味のコメントを聞きながら観ると、いっそう臨場感が増します。

今季からジャンプの回転不足に中間点などという何とも摩訶不思議なルールが施行されて
いますが、きれいに着氷した伊藤みどり選手のジャンプは回転不足とは無縁でした。
あのスピードでは当り前ですが、ご本人も「回転不足だと転ぶ」と言っています。
「回転不足だと転ぶ」……フィギュアスケートの選手として、なんと潔い言葉でしょう。

ジャンプのルールをめぐって、まるで国際スケート連盟(ISU)と某人気選手のイタチゴッコを
見ているかのような昨今、伊藤みどりさんの現役時代をリアルタイムで経験できたことに、
心から喜びを覚えます。

ところで、来週にはモスクワにて世界フィギュアが始まります。
勝負の行方はさて置き、選手達の今季集大成の演技、特にキム・ヨナ選手のプログラムを
とても楽しみにしています。

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(ジャンプの)回転不足の中間点 [フィギュアスケート]

世界フィギュアスケート選手権大会の代替開催は、4月24日~5月1日の日程でモスクワ
(ロシア)にて行われることに決定したようです。とりあえず、ほっとしました。
選手の皆さんが思い切り実力を発揮できて、素晴らしい戦いになることを期待しています。

ところで、今季から、ジャンプの回転不足に中間点なるものが導入されました。
回転不足がUR(アンダーローテーション)とDG(ダウングレード)という二種類の判定に分
かれることとなり、URのジャンプに中間点(7割の基礎点)が与えられることになりました。

以前のルールでは、回転不足は全てダウングレードされ一回転少ない回転数のジャンプ
となり大幅な減点となっていたため、せっかくの大技も失敗すると逆効果になってしまい、
観客から見た演技の印象と得点との間に大きなギャップが生じることもありました。
でも、中間点導入により、見た目と得点とのギャプは幾分か少なくなったように思います。

ただ、現行のルールでは、回転不足の不完全な(失敗)ジャンプに、7割の基礎点に加点
までつくという不自然な現象が起こる可能性があります。となると、半ば意図的に中間点
を狙ってくる選手も出てきて(というより既にそういう選手も存在するようにも思われますが)、
完成度の高い演技や高度な技術に対する相対的な評価を下げてしまうことに繋がるので
はないかと危惧します。(個人的には、中間点はチート・ジャンプに対して甘くなりがちな
ルールだと感じるので、審判がしっかりジャッジしてくれることを願います。)

今回の中間点導入には、難度の高い技に挑戦しやすくする目的もあると言われているよう
ですが、難度と完成度の両方を追い求めるのがスポーツ競技だと思います。

昨年のバンクーバーオリンピックでの浅田真央選手とキム・ヨナ選手の直接対決で、難度
の高い(回転不足気味の)浅田選手の3A-2Tと、完成度の高いキム選手の3Lz-3Tのどち
らがより高く評価されるべきかというちょっとした議論が起こりました。
難度=技術力、スポーツ性と思われる節もあるようですが、(3A-2Tに比べれば)難度が高
くないと言われたキム選手の3Lz-3Tのほうに、圧倒的な迫力と技術力、スポーツとしての
醍醐味を感じたのは私だけでしょうか…

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世界フィギュア2011の日本開催断念 [フィギュアスケート]

国際スケート連盟(ISU)が21日、フィギュアスケート世界選手権の日本での延期開催を断念
すると発表したそうです。「日本での開催方法を模索してきたが、日本スケート連盟から辞退
せざるを得ないと連絡があり、これを受け入れた」とのことです。

日本スケート連盟は、ISUから大会の延期が可能かどうかの打診を受け、今年秋の日本開催
を検討していたようですが、代替開催地として他国が手を挙げたこともあり、ISUから期限付き
の回答を求められていたようです。
21日が返事の期限だったようで、結局辞退という形になったそうです。

私は当初、速やかに代替開催が検討され、もしそれが無理ならばやむを得ず中止になるのだ
ろうと思っていたので、来シーズンが始まったばかりの秋に開催という発想に驚きました。
選手達にとってシーズンの集大成ともいえる世界選手権がシーズンの始まりでは、あまりにも
気の毒です。できるだけ迅速に他国での開催を検討するのが好ましいと思っていました。
なので、今回の国際スケート連盟(ISU)と日本スケート連盟の決断を支持します。むしろ、決定
が遅過ぎたくらいだと思います。

ISUは4月か5月の代替開催の実施を考えているようですが、本大会に焦点を合わせてきた選手
達のためにも、できるだけ早く代替地が決まり、円滑に事が運ぶことを願っています。

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ジャンプのGOEと得点の危険な関係 [フィギュアスケート]

国際スケート連盟会長が12日に記者会見し、21日に東京で開幕予定の世界フィギュアについて「まだ開催できるとは言えない」と話したそうです。東日本大震災や、東京電力福島第1原発1号機で起きた事故を重大視してのことのようです。

さて、「フィギュアスケートはジャンプだけではない」とは言うものの、やはりジャンプには、観る側にとって「これぞスポーツとしてのフィギュアスケートだ」という醍醐味があると思います。そして、何よりも、ジャンプはフィギュアスケートにおける最大の得点源です。

多少のバラつきはあるものの、普通、成功ジャンプにはプラスのGOE、失敗ジャンプにはマイナスのGOEがつくものだと思います。しかし、中には、ジャッジによってプラスからマイナスまで極端に幅のあるGOEをもらう傾向の強い選手もいるようです。

プラスからマイナスまで幅広いGOEがついたジャンプの中には、実際には完全にクリーンとは言い難いグレーゾーンの怪しいジャンプも少なくないように見受けられます。ですから、同じ様に演技したとしも、その時のジャッジの見る目の厳しさによって、簡単に得点が上下してしまう可能性を含んでいると思います。要するに、結果は運任せ、ジャッジ任せ、ということになりがちです。自分ではそこそこにいい演技をしたつもりでも、意外と点数が伸びないなんていうことも無きにしもあらずです。運がいいと、その逆も然りですが…

ところで、高得点を出した演技直後のインタビューで、「素晴らしい演技でしたね」と言われて、「ちょっと点数が出過ぎかなと思うんですけど…」とか、「いくつか小さなミスはあったので…」というような答え方をする選手がいます。一方、運が良かったことに気づいているのかいないのか、明らかにミスを見逃されているにもかかわらず、ニコニコ顔で上機嫌な選手もいます。どちらのタイプの選手がより高い向上心を持っているかは、言うに及ばないですね。

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