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全日本フィギュアスケート選手権2012 [フィギュアスケート]

フィギュアスケートの全日本選手権大会が開催され、男子シングルで羽生結弦選手が初優勝、
高橋大輔選手が2位、無良崇人選手が3位となりました。また女子シングルでは、浅田真央選
手が優勝、村上佳菜子選手が2位、全日本ジュニア・チャンピオンの宮原知子選手が3位でした。
そしてアイスダンスでは、キャシー・リード&クリス・リード組が優勝しました。

選手達の気迫と個性がぶつかり合う男子シングルは見応えがありましたね。特に高橋選手と
羽生選手によるハイレベルな優勝争い、織田信成選手と無良選手による僅差の3位争いが熾
烈でした。若手の中では宇野昌磨選手の演技が好きで、今後の成長を楽しみにしています。

本番で安定して実力を出せる羽生選手のメンタルの強さには、ただただ驚嘆です。SPの演技
は圧巻、高難度ジャンプを後半にまで詰め込んだFSも最低限のミスに抑え、最後まで滑りきる
ことができたようにお見受けします。やはりオーサー・コーチの戦略はお見事ですね。
高橋選手のFSの演技は神がかっていて、細かいミスを気にするのは野暮と言いたくなるような、
そんな異次元のものでした。ただ、勝負と言う観点からすると、回転不足やレベルの取りこぼし
は痛いミスということになるのでしょう。それにしても、一部の熱狂的なファンには引きます。
そしてジャンパー好きの私としては、無良選手の豪快で力強いジャンプは大好きです。壮大で
優雅な羽生選手のジャンプとはまた一味違う魅力があります。

一方女子のほうは、昨年に続き物足りなさが残る大会となりそうなところを、ジュニアの選手達
が盛り上げてくれました。特に本郷理華選手、加藤利緒菜選手、松田悠良選手の演技に目が
留まりました。3位に入った宮原選手も頑張りましたね。ただ、シニアのトップ・スリーがほぼ固
定化してしまって、切磋琢磨とは程遠い状態にあるのが気になります。せめて安藤美姫選手の
復帰が今大会に間に合っていれば…と残念に思います。

また、若手の成長についても、他のライバル国と比べるとどうなのかなと少々心配になります。
以前、村上選手が「真央ちゃんが金で、私は銀がいい」というニュアンスで話している映像を観
たことがあります。本気で言ったのか、はたまた浅田選手と熱狂的なファンに遠慮したのかは
分かりませんが、将来を期待される若手にこのような発言をさせてしまうムードが日本女子シン
グルにはあるように感じられ、強い違和感を覚えました。今は村上選手をはじめ若い選手達が、
真剣に「浅田選手に追いつき、追い越したい」と思っていることを願います。

ところで、今季も浅田選手の3Aキャンペーンが本格的になってきて、少々うんざりしています。
前振りは必要ないので、本人に自信があるのなら、ただコーチを説得して跳べばいいことです。
まあ、コーチから許可が出ないということは、厳密には練習でも微妙なのでしょうけれど…
また、本人は3-3も跳びたいそうです。チート技術に頼らずにすむよう、スピードの中でジャンプ
を跳び、着氷できる勇気と筋力をつけましょうね。くれぐれも昨季の二の舞にならぬよう慎重に。。。
そして「レベルアップ」と言うなら、五輪銀、優勝を争うトップ選手としてのプライドを持ち、せめて
得意(?)とされるフリップくらいはもう少しきれいにトウを突く練習をしてもらいたいものです。

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