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カウンセリングの功罪 [病・医療]

不定愁訴が多く、気分が優れずに大学を休みがちな友人がいました。
自律神経失調症と診断されてはいましたが、本当の病名ははっきりしませんでした。
結局、大学は退学することとなり、その後、カウンセリングを受け始めました。

カウンセリングの過程で、親子関係の見直しが行われたようで、
親に土下座して謝ってもらったそうです。
「親に、自分達の育て方が悪かったと認めてもらえた。」と嬉しそうに
報告してくれる彼女の姿を見て、「これで彼女も少しは楽になれるのかな」
と私も嬉しく思い、ホッとしたのを覚えています。

しかし、その後も彼女の症状は良くなるどころか、悪くなる一方でした。
そして、他人のちょっとした一言でキレやすくなり、虚言癖のようなものが出始め、
以前よりも付き合いにくいキャラクターになっていきました。

また、カウンセリングを受け続けるうちに、被害者意識が強くなったようです。
自分を批判せず肯定してくれるカウンセラーだけを信じるようになり、
怒りの矛先は親だけでなく、周りの友人、そして世の中にも向けられ、
確信犯的に万引きをするようになりました。
そして、その頃には、周りも彼女と関わることを避けるようになっていました。

おそらく、カウンセラーは何か重要な側面を見落としていたのだろうと思います。
もしかしたら、彼女のケースは、通常のカウンセリングの範疇を超えていたのかもしれません。
どういうカウンセラーに当たるかは、運、不運もあるような気がします。
もちろん、カウンセリングが助けになることもあるでしょう。
でも、カウンセラーもカウンセリングも、過信するのは危険だと思いました。

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