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八重樫東対ローマン・ ゴンサレス戦(ダイヤモンドグローブSP) [ボクシング]

9月5日、サッカー日本代表のウルグアイ戦とプロボクシングの試合をテレビ観戦しました。
サッカーは「こんなものかな」という感じでしたが、WBC世界フライ級王者・八重樫東選手と
ローマン・ゴンサレス選手のタイトルマッチ(ゴンサレス選手の9回TKO勝利)は面白かった
です。そして、試合後にゴンサレス選手が見せた涙と八重樫選手の笑みが印象的でした。
それにしても、ゴンサレス選手は強くて上手い。攻撃も多彩で防御も一流。終始、八重樫
選手を観察する余裕が感じられました。でも、強いがゆえに対戦を回避される。あの涙を見
ると、そんな彼ならではの苦労が伺われ、感慨深いものがありました。祝3階級制覇。

八重樫選手は本物のプロですね。私は勝つことだけがプロの仕事だとは思っていません。
プロボクシングはスポーツであると同時に興行でもありますから、観客を楽しませることも大
事な務め。口では大きなことを言いながら逃げる選手もいる中、ゴンサレス戦を実現させて
くれたことを嬉しく思います。そして、どれだけの準備と覚悟で試合に臨んだか伺い知れる
あのタフネス。一方、ゴンサレス選手のほうも、前評判を裏切らない実力も然ることながら、
対戦相手に対する敬意が随所に感じられ、ワンサイドだった割には後味の良い試合でした。
ただ、判断の難しい面もあるかとは思いますが、もう少しストップが早くても良かったような…

また、当日はWBC世界Lフライ級王者・井上尚弥選手の初防衛戦と村田諒太選手の10回
戦も放送され、井上選手は11回TKO勝利、村田選手は3-0の判定勝利を収めました。
井上選手は階級を上げるのでしょうか。危なげない試合運びではありましたが、記録のた
めの過度な減量には賛同し難い面もあるので、今後は上の階級での活躍を期待します。
そして村田選手。率直に言うと、彼のボクシングは私の好みではないです。何を狙っている
のか超ハイウエストのトランクスに反則気味の攻撃。ダイジェスト放送で十分だったのでは…

ところで、日頃から「天才」という表現を安易に使うことを好まない主人も、ゴンサレス選手の
パンチの精度とディフェンスの上手さには「生まれ持ったセンスが別格だわ」と驚嘆を隠し切
れない様子でした。兎にも角にも、日本人ボクサーの多くが主戦場とする軽量級で最強とも
謳われる選手のパフォーマンスをまた一つ目にする機会に恵まれ、有意義な時間でした。
そうそう、関東地区の平均視聴率は9.3%だったとのこと。そう悪くない数字ではないでしょうか。

タグ:ボクシング
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AnotherGreenWorld

この試合、ながら観しました。負けはしましたけど八重樫選手も健闘しましたね。見応えのある試合ではありました。でも、有効打という意味ではずいぶん差があるように見えました。最後は、GreenGarnetさんも書かれているように、なかなか倒れないのでゴンザレス選手が困ったような表情しているのが印象的でしたよ。八重樫選手は今後も応援したい気分ではあります。
一方、村田選手なんですけど、観ていて「えーっ、押さえつけて後頭部殴ったら反則名じゃないの〜?」だけが残るショボい試合でした。もう彼の試合を見ることはないだろうな。;-)

by AnotherGreenWorld (2014-09-15 14:44) 

GreenGarnet

AnotherGreenWorldさん、こんにちは。
ゴンサレス選手の勝利は時間の問題に見えましたが、八重樫選手も頑張りましたよね。
ただ、AnotherGreenWorldさんも仰るように、実力差は歴然としていて、アウェームードが漂う
中、ゴンサレス選手は興行的な側面にも配慮した戦い方をしているように感じました。強いがゆえ
に思うように試合が組めない彼の境遇を思えば、無理からぬことだと思います。
村田選手の試合はつまらなかったですね。私の主人はちょっとだけ観て、「もういいわ」と言って
観るのを止めてしまいましたよ。五輪金メダリストとしてフジテレビがプッシュしたいのは分かりま
すが、私ももう積極的に観たいとは思わないです。プロの世界は厳しいのです。
by GreenGarnet (2014-09-15 17:21) 

AnotherGreenWorld

おはようございます。
そうですよね。プロスポーツなのですから、観客を唸らすような試合が観たいものです。そういう意味では八重樫 vs ゴンサレスの試合は見応えがありました。一方、村田選手の試合は悪く言えばセコさが目立ってしまいましたね。ポイントを着実に稼ぐアマチュアなら良いのでしょうが、プロとしてはね。つまらない試合でした。:-)

ところで、ゴンザレスだと思っていたら、「ゴンサレス」と濁らない表記が多いですね。勉強になりました。
by AnotherGreenWorld (2014-09-16 06:45) 

GreenGarnet

AnotherGreenWorldさん、こんにちは。
プロはお客さんを満足させるのも大事な仕事ですからね。勝って魅せることができればそれが
一番ですが、やはり勝ち方、負け方も含めた試合内容が問われるものだと思います。とは言っ
ても、何に感動するかは観る側の主観だったりもするわけで、全ての観客を満足させるのは難
しいでしょうけれど。。。
大まかに言うと、「ゴンザレス」は英語読み、「ゴンサレス」はスペイン語読みのようで、どちらも
見かけますね。私は英語読みのほうが馴染むのですが、スペイン語読みが一般的なようなの
で、今回は「ゴンサレス」を使ってみました。でも、内々の会話では「ロマゴン」です。ノニト・ドネ
ア選手も、「ドネア」は英語読み、フィリピンでは「ドナイレ」と読むようで、両方の表記を見かけ
ますよね。いずれにしても、外国名の日本語表記は難しいですね。
by GreenGarnet (2014-09-16 11:59) 

AnotherGreenWorld

ありがとうございます。なるほど、確かに英語と現地語があるんですね。母音子音の少ない日本語に写像するときにもう一度混乱もありそうです。^^;;

試合については、たしかに「魅せる」ことも大事ですよね。変に勝つことだけに拘ってフィギュアスケートみたいになって欲しくないですけどね…
by AnotherGreenWorld (2014-09-17 09:21) 

GreenGarnet

AnotherGreenWorldさん、こんにちは。
日本語表記する場合、厳密に言うとどれも正しくないというケースは少なからずありそうですね。
確かに、フィギュアスケートでも、「勝つ演技」が必ずしも「魅せる演技」とはならないですよね。
特にアマチュアスポーツは、どうしても勝つことが優先されますからね。
by GreenGarnet (2014-09-17 21:14) 

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