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世界フィギュア2018(ミラノ大会) [フィギュアスケート]

イタリアのミラノで2018年世界フィギュアスケート選手権が開催され、男子シングルの
宇野昌磨選手2位、友野一希選手5位、田中刑事選手13位、女子シングルの樋口新葉選手
2位、宮原知子選手3位という結果となり、男女共に3枠を獲得しました。また、アイス
ダンスの村元哉中&クリス・リード組は11位、ペアの須崎海羽 &木原龍一組はSP24位
でフリーに進むことができませんでした。

女子シングルは日本のダブル表彰台。ロシア勢が崩れたとはいえ、快挙だと思います。
2枠から3枠に戻しましたし、言うこと無しです。樋口選手はSP8位から追い上げて銀メ
ダル。ほぼノーミスのFSは圧巻でした。やはりジャンプが決まれば高得点を期待できる
選手ですね。来季こそ安定した演技を!宮原選手は怪我を乗り越えて頑張っているとは
思うのですが、スポーツとして見ると、常に回転不足気味な彼女のジャンプは苦手です。

女子の優勝はカナダのケイトリン・オズモンド選手。私の好みとは微妙にズレるものの、
滑りの質も良くジャンプにも迫力があり、安定感が備わると本当に強い選手だと思います。
エフゲニア・メドヴェージェワ選手不在のロシア勢は総崩れでしたが、何とか3枠は死守
しました。今季負けなしだったアリーナ・ザギトワ選手がFSで3回転倒、SP2位から順位
を落としてまさかの5位。五輪金メダリストとなり十分に練習できず、この1ヵ月で3㎝ほ
ど身長が伸びたとの情報もネットで目にしました。身体能力の高い選手だと思うので上手
くアジャストするでしょうけれど、(来季は有力選手のシニア移行はないものの)ロシア
女子は下からの突き上げが半端ないので大変。今季世界ジュニアの覇者アレクサンドラ・
トゥルソワ選手は何と4Tと4Sの2回のクワドを成功させ、FSで技術点92.35を記録しまし
た。凄すぎです。カナダは3枠確保、アメリカ勢は精彩を欠き2枠に減らしました。

一方、男子シングルの優勝は、SP、FSともに気合の入った演技で五輪の雪辱を果たした
アメリカのネイサン・チェン選手。基礎点 115.11というクワド6回構成のFSは、現時点
では彼にしかできない神業ですね。SPもFSもミスありで合計321.40という得点がその
難度の高さを物語っています。今季プログラムはSPもFSも私のお気に入りです。3位の
ロシア代表ミハイル・コリヤダ選手の演技にはいつも何故か惹きつけられます。スケーテ
ィングも表現もジャンプの質も良いからかしら。そして、男子のまさかは中国のボーヤ
ン・ジン選手。FSで5回転倒、SP4位から19位まで順位を落としてしまいました。主人は
彼のジャンプが好きなようで、「羽生結弦選手よりもいいジャンプ」と申しております。
アメリカは3枠確保、ロシアも3枠に増やしましたが、中国は1枠になってしまいました。

さて、羽生選手の欠場により日本男子の枠は減るかもしれないと覚悟していたのですが、
蓋を開けてみると嬉しい3枠確保。足に痛みを抱えた宇野選手も何とか踏ん張って2位、初
出場の友野選手もSP11位からFS3位で大きくジャンプアップして5位入賞の大活躍でした。
友野選手はまさにシンデレラ・ボーイ。演技も魅力的。今後の活躍にも期待したいですね。

ところで、来季に向けてのルール改正に関して、GOEが-5から+5の11段階になる案が
出ているのだとか。GOEなどという付加的なものはどうでもいいので、ジャンプそのもの
の認定を厳しくしてもらいたいものです。過剰なプレロテ、エッジジャンプの変形のよう
なトウジャンプもどきはいつ取り締まるのでしょうか。巧妙に難度を下げた自己流ジャン
プにプラスのGOEを与える現状は興醒めもいいところです。一応、スポーツなのですから。

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