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砕け散ったポリシー [あまのじゃく日記]

姪の一人が中学生の頃、勉強をみていたことがあります。
勉強しない姪にイライラが募る親に頼まれ、ボランティアのような感じでした。

姪と話すと、「勉強、勉強と言われると、余計にしたくなくなる」とのこと。
そこで、両親には「しばらく勉強、勉強と言うのを控えて、本人の自主性に任せてみては
どうですか」と提案しました。すると、母親から返ってきた言葉が「あなたどっちの見方な
のよ!」で、父親からの言葉が「子供に厳しく勉強させるのは私のポリシーなので。親じ
ゃないあなたには解らないでしょう」でした。

ところで、この姪、高校時代には反抗期で酷く荒れていました。帰宅は夜の11時、12時。
親には暴言。唯我独尊、女王様のような態度で、家族中がハレモノに触るかのように接
していました。「勉強させるポリシー」はどこへやらです。この時期本人が大きな勘違いを
してしまったようで、人が変わったように傲慢になり、その後、付き合っていたボーイ・フレ
ンドと別れました。その時の彼女の台詞は「彼はめめしい」。ちなみに、その彼、将来の
夢は科捜研勤務で今春大学院を修了予定のようです。(あ~、何ともったいないことを)

専門学校を卒業した姪は、就職先でいじめにあいます。私達は「つくづく運のない娘だな」
と同情したものです。そして、友人の紹介で知り合った男性とほんの数ヶ月の遠距離恋愛
の後、職場から逃げるように結婚します。式は挙げていません。彼女の御主人は、慣れぬ
土地で友人もいない新妻を家に残し、仕事で、またプライベートで飲む事が多く、午前様も
珍しくないようです。極めつけは、今の住居は元カノとの同棲にも使われていたことが結婚
後判明。加えて、つい最近まで、元カノ名義のインターネットの領収書が送られてきていた
そうな。その話を聞いた私の主人曰く、「ろくな男ではない」とのこと。

姪の過去を振り返るにつけ、中学生の彼女に本人が涙を流すほど厳しく勉強することを要
求した両親が、なぜ高校時代の反抗に屈してしまったのか。親のほうは「全部受け入れた」
との認識ですが、私の目には「煩わしいことから逃げた」ようにしか見えなかったです。
そして、思慮のない結婚。「あんなに厳しかった親がよく許したものだ」と不思議でなりませ
ん。親の本音は、社会では通用しそうにない娘が永久就職してくれて「やれやれ」といった
ところでしょうか。

それぞれの家庭にそれぞれの教育方針があるのだろうと思いますが、バランスは大事では
ないでしょうか。そして、姪の家庭のような極端な厳しさと極端な甘さの同居は、おそらく、
一貫した厳しさ、一貫した甘さよりも子供に与える害が大きい気がします。何せ、すべては
親のポリシーではなく都合でしょうからね。何事でも徹底させるには苦労を伴います。

とにかく、姪の今後の人生が平穏であることを願いますが、私達夫婦は極力関わらないこと
にしました。今になってみると、職場でのいじめも、幸せとは言えない結婚も、全て「起こる
べくして起こった」感があります。傲慢さと自信の無さを併せ持つ彼女の「嫌なら人間関係を
切ればいい」という言葉と、ほんの数年の間に10回以上もあった「アドレス変えました。登録
お願いします」という文言とパックになったメルアド変更が彼女の人間性を物語っていると思
います。アドレス変更は切れてしまった人間関係を復活させる安易な手段だったのでしょう。
成果のほどはよく分かりませんが…

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疲れる再会 [あまのじゃく日記]

先週末、東京に出てきている姪二人と私達夫婦で食事をしました。
姪の一人は今春大学を卒業して社会人になります。
そしてもう一人は昨年結婚してこちらに転居してきました。
彼女たちの親とはほぼ没交渉状態なので、4人で会うのは本当に久しぶりです。

本来なら楽しいはずの結婚祝いと就職祝いを兼ねた会食なわけですが、
単に楽しいでは済まないのが彼女たち一家の特徴です。
職場でのいじめに耐えられなかったのか、知り合って10回ほどしか面識のない男
性と遠距離恋愛の末結婚した姪Aは「こんなはずではなかった」的なご主人とパー
トの愚痴。そして、就職が決まって希望に燃える姪Bはパワフルな「私、私」トーク。

この姉妹、表面上は仲良しなのですが、その実仲が悪いので、一緒にいる私達は
気を使いっぱなしでクタクタです。子供の頃から両親にきつく当たられていた姪Aは
反抗期こそ荒れたものの、基本的に自分に自信のないいじめられ気質になってし
まい、一方姪Bは甘やかされた分、自己評価が高く、どちらかというと社会的評価
の低さにストレスを感じている様子。そして、この二人、昔から私達夫婦をめぐって
争う傾向があるのです。今回も例外ではなく、一見お互い気遣っているようなそぶ
りを見せるものの、言動の端々にお互いを牽制し合っているのが明らか。

結局、4人とも十分に楽しめたとは言えず、疲労感だけが残り、会食は失敗。
「別れた後、感謝メールを寄越してきた姪Aとはたまに会うのもありだけれど、姪B
はもういいな。4人で会うのはやめよう」とは主人の本音。
「それぞれ単独だとそこそこ上手くいくのだけれど、煩わしい親族でごめんなさい」
とは私の主人への謝罪の言葉。あ~、疲れた。。。

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