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プラチナとゴールド硬いのはどっち [オシャレ]

「プラチナとゴールド、より硬いのはどちらですか」
若い頃から、私が幾度となくジュエリーショップの店員に繰り返した質問でした。
その答えはマチマチでしたが、どちらかと言うと、「プラチナのほうが硬い」と答える店員
のほうが多かったと思います。そして、それが、私にとって数年来の謎でした。
というのも、自分の経験では「プラチナのほうが変形しやすい」と感じていたからです。
そして、ある時偶然に、至極当たり前な答えが見つかりました。

あるお店で、K18イエローゴールドの台にカボションカットのトルマリンを覆輪(ふくりん)
留めで載せてもらう相談をした際、石を留める部分にプラチナを使わせて欲しいと言わ
れたのです。店側の説明によると、K18は硬くて加工が難しく、セッティングのとき石を
傷つける心配があるので、職人がPt950かPt900を使いたいと言っているとのこと。
そして、その時の店員が、私の長年の疑問に答えてくれました。

純度ほぼ100%のK24とPt1000を比較すると、Pt1000のほうが若干硬いそうです。
でも、どちらも柔らか過ぎて、ジュエリーとしては実用的ではありません。通常、強度や
耐久性を高めるために、割金(銀・銅・パラジウムなど)を混ぜて合金にします。
そして、割金に使われる金属の種類によっても硬度・強度は違ってくるらしいのですが、
K18には割金が25%に対してPt950やPt900には割金が5%か10%しか使われていない
ので、概ねK18のほうが硬いと考えていいそうです。結局、「プラチナのほうが硬い」も
「ゴールドのほうが硬い」も、あながち間違いではないですね。

それ以来、いたずら好きな主人は、店先でよく「K18とPt950はどちらのほうが硬いので
すか」と質問して、信用できるお店かどうか試しているようです。
おもしろいことに、たまに「Pt950のほうが硬い」と主張するお店があるのですよね。。。
しかも、「純粋なプラチナは硬過ぎるので、他の金属を混ぜる」と説明した店長まで…
もっとも最近では、従来のプラチナ・ジュエリーの弱点を改善すべく、ハードプラチナと呼
ばれる比較的キズに強く、強度・耐久性に優れた新素材も開発されているようですが…

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