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粟生隆寬選手と山中慎介選手の防衛戦 [ボクシング]

4月6日、WBC世界Sフェザー級王者・粟生隆寬選手と同世界バンタム級王者・山中慎介
選手の防衛戦が行われました。
粟生選手はターサク・ゴーキャットジム選手との指名試合で3-0の判定勝利を収め、3度
目の防衛に成功しました。また、山中選手はビック・ダルチニアン選手を3-0の判定で下
し、初防衛に成功しました。

Sフェザー級クラスになると、やはり観ていて迫力があります。
粟生選手も強かったですが、ターサク選手も驚くほどタフで、展開がいっそうスリリングな
ものになりました。これで粟生選手も前回の汚名を返上できそうですね。
WBA同級王者・内山高志選手との統一戦を期待する声もありますが、個人的には、日本
選手同士よりも、それぞれが海外の選手と対戦するのを観たいです。

山中選手の試合は、序盤こそ息を呑むような緊張感がありましたが、ダルチニアン選手が
右の瞼をカットして焦り始めた中盤以降は山中選手のペースになり、概ね安心して観戦で
きました。作戦が良かったのと、それを見事に完遂した山中選手の勝利だと思います。
ただ、ダルチニアン選手は、年齢的なものなのか階級の壁なのか、ここのところバンタム
級での戦績も芳しくなくて、もはや全盛期の勢いはないようにも感じられました。

そして同じ日に同じ会場で、長谷川穂積選手とフェリペ・カルロス・フェリックス選手のフェ
ザー級10回戦が行われ、長谷川選手が7回TKO勝利を収めました。
一年ぶりの再起戦で勝利したものの、正直、フェザー級では微妙な印象を受けました。
もし今後も現役続行なら、Sバンタム級で戦う長谷川選手を観たい気もします。

ところで、最終ラウンドの山中選手の戦法には賛否両論あるようで、プロならもう少し見え
方を工夫して欲しいところですが、相手はハードパンチャーですし、私的には許容範囲内
です。理想を言えばきりが無く、そもそも出来ることと出来ないことがありますから…
ピークを過ぎたビッグネームを地元で捌いて手っ取り早く株を上げる…老獪な省エネ戦略
ですね。首尾よく事が運ぶかどうかは、今後のお楽しみというところでしょうか。。。

2012年4月25日追記:
4月21日、長谷川穂積選手が現役続行を表明したそうです。
また、日本プロボクシング協会は23日、IBFとWBOを公認するよう日本ボクシングコミッシ
ョン(JBC)に求める方針を決めたらしいです。

2012年8月25日追記:
粟生選手の次戦は10月27日、ガマリエル・ディアス選手と行われる予定だそうです。
また、山中選手の次戦は11月3日、トマス・ロハス選手を相手に行われる予定のようです。
ロハス選手と言えば、ホルヘ・アルセ選手との試合で片八百長に関わったと自ら告白した
曰く付きの選手ではありませんか。。。

2012年10月19日追記:
長谷川選手が12月22日にSバンタム級でノンタイトル戦をすることになったようです。
個人的にフェザー級よりもSバンタム級のほうが合っているのではないかと考えていたので、
この試合は非常に興味深いです。

タグ:ボクシング
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