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上階の子供の騒音に慰謝料60万円の支払い命令 [社会問題]

報道によると、東京都品川区のマンションで真上の部屋に住む子供が跳びはねたり、
走り回ったりする音がうるさいとして、階下の夫婦が騒音の差し止めなどを求めた訴
訟で、東京地裁は15日、「我慢の限度を超えている」として、子供の父親に一定以上
の騒音を出さないよう命じる判決を言い渡したそうです。
また、夫婦が求めた慰謝料計60万円のほか、騒音の調査費用64万円も請求通りに
支払うよう命じたとのこと。

夫婦は2006年の春頃から騒音被害を受け始め、上階の子供が幼稚園児だった08年
に提訴したそうです。 そして現在2012年3月ですから、約6年かかったわけですね。
今回問題となった騒音の大きさは45~66dB(デシベル)だったとのこと。
裁判所は判決文の中で、午後9時から午前7時までは40dB、午前7時から午後9時ま
では53dBに達する音を出してはならないと命じたそうです。

それにしても、60dB以上となると相当うるさいですね。
私の親の管理する賃貸アパートでも騒音トラブルが起こり、騒音を測定したことがある
のですが、なかなかそこまでの数字にはならないです。とにかく数値に驚いています。
賃貸なら引っ越すこともできますが、分譲ではそういうわけにもいきません。限度を超
える生活騒音に対して厳しい判決が出るのは、個人的に歓迎したいです。

ただ、この判決をもって、上下間の騒音トラブルが決着するのか少々疑問は残ります。
音の大きさが制限されることにはなりましたが、第三者が常に騒音数値を監視してい
るわけではないですし、全く無音になるわけでもないですから、下の階の住人は今後、
上の階の音を気にせずに満足のいく生活ができるようになるのでしょうか。
結局は、どちらかが引っ越すことでしか解決しないようにも思います。

ところで、証拠となったであろう騒音の測定や発生源の特定がどの程度厳密に行われ
たのか、個人的に少々気になっています。
また、上の階の住人はテレビの取材に対して「言いがかりだ」と答えたのことで、判決
を受け入れるのか、それとも控訴するのかも気になります。
そして、もし最高裁まで行ったらどのような判決になるのか、正直興味もあります。
でも、もし私だったら、訴訟よりも、最初から最上階か戸建に住むことを選択するかな。。。

2012年3月20日追記:
原告夫人によると思われるブログ「品川区西大井マンション騒音裁判生活」を読む機会
に恵まれました。ざっと目を通して、原告側にあまり良い印象を持てなくなりました。
世の中「どっちもどっち」というのは多々あることで、訴える側が一方的に被害者とは限
らないですからね。。。

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