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スコーンとホットビスケット [想い出]

イギリスのティータイムには欠かすことができないと言われるスコーン。
発祥の地はスコットランドだそうです。

私が生まれて初めてスコーンを体験したのはアメリカ留学中のことでした。
ホストマザーがとても料理上手な方で、ある日、お菓子のような平らで丸いパンを焼い
てくれました。あまりにも美味しくて、立て続けに6個も食べてしまいました。
以前には食べたことのない、ほっぺたが落ちそうなくらい美味しいそのパンがスコーン
だったのですが、アメリカではスコーンではなくホットビスケットと呼ばれていました。
後になって、それがイギリスではスコーンと呼ばれていることを知りました。

当時ビスケットというと、私には「表面に小さな穴の開いているクッキーのようなもの」と
いうイメージがあったので、最初、聞き間違えたと思って何度も確認してしまいました。
ちなみに、日本で言うところのクッキーとビスケットをまとめて、イギリスではビスケット、
アメリカではクッキーと呼ぶそうです。また、アメリカでスコーンと言うと、STARBUCKS
COFFEE(スターバックス・コーヒー)のスコーンのように、具入りのものを指すようです。

ホストファミリーの家庭では、焼き立てのビスケットを専用のかごに入れて、冷めないよ
うにカラフルな布をかぶせていたのですが、その中から最初にビスケットをつまむのは、
私に与えられた特権でした。初めてビスケットを体験して手が止まらなくなった私を見た
ホストマザーが、嬉しそうに追加分を焼いてくれたことを懐かしく思い出します。
ホームステイは、部屋を気に入ってもらえるか、食べものは口に合うか等、受け入れる
側もいろいろ気を遣うものなのですね。

日本に帰ってきてからも幾度となくスコーン(ビスケット)をいただく機会がありましたが、
市販、自家製を問わず、十代の頃にアメリカで食べたホットビスケットを越えるものには
なかなか出会えていません。感じとしては、ケンタッキー・フライドチキンのビスケットが
近かったのですが……初めて体験した時の感動が大き過ぎたのかもしれないです。

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