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世界陸上 「フライング一回で失格」の新ルール [スポーツ]

27日から開催されている世界陸上2011韓国・大邱(テグ)大会で、男子100メートルの
世界記録保持者ウサイン・ボルト選手、女子400メートルのクリスティン・オールグー選
手など相当数の選手達がフライングにより失格になったようです。

今大会では、「フライング一回で失格」という新ルールが適用されたとのこと。
以前は、「同一選手が二回フライングをした際に失格」となっていましたが、競技進行が
遅れテレビ中継に支障が出るため、2003年から「一回フライングがあった後、二回目に
フライングした選手が誰であれ失格」という奇妙なルールに変更されたそうです。しかし、
周りにプレッシャーをかけようとして、フライングを駆け引きの道具に使う選手が後を絶た
なかったため、2010年に「フライング一回で即失格」というルールに変わったようです。

ボルト選手の失格を受けてなのか、「現行ルールは厳しすぎる」という意見もあるようで
すが、私は今のルールを支持しています。スタートの緊張感が増して、より競技が面白
くなったように感じます。以前は、故意にフライングする選手が目につき、興醒めすること
もありました。やはり、きれいなスタートは、観ていて気持ちのいいものです。

そもそもスタートは合図の音に反応して行うものだと思います。
フライングは、故意、もしくは合図を聞かずに一か八かギャンブル的なスタートを切ること
により起こる可能性がある上に、他の選手のリズムも崩しますから、厳しいペナルティが
あって然るべきだと思います。選手が慎重になり過ぎて記録が出にくくなるという意見も
あるようですが、私は、スポーツには、何よりも、まずフェアであることを望みます。
一回ならばフライングも許されていたことのほうが、今更ながら不思議です。

ボルト選手は、100メートル決勝では集中力を欠いているようにも見受けられました。
でも、本日行われる予定の200メートル決勝では、100メートルでの悔しさを晴らすべく、
きっと本来の実力と素晴らしい走りを見せてくれることでしょう。
巧いスタートも技術の一つ、ルールの中で勝つのがスポーツだと思います。

2011年9月6日追記:
やはりボルト選手は期待を裏切らなかったですね。
200メートルの金、400メートルリレー世界新記録での金。
100メートルのスタートミスでさえ演出の一つかと錯覚しそうなくらい、ドラマチックでした。

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