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アメリカのセントラル空調システム(エアコン) [想い出]

8月も終わりに近づき、東京は幾分か涼しくなってきました。
今、日本は暑くても寒くても「節電ムード」ですが、思い返してみれば、私の子供の頃は
夏は扇風機、冬は石油ストーブかガスストーブというのが一般的でした。初めて実家に
エアコンが設置されたのは、私が大学生の頃だったと記憶しています。

ところで、日本で空調といえばルームエアコンが標準ですが、私が高校生の頃留学した
アメリカではセントラルエアコンが一般的でした。当時お世話になったホームステイ宅も
セントラルエアコンで、一年中、家の中は全て快適(?)な温度に保たれていました。

快適(?)と言うのは、実際はエアコンの効き過ぎで、夏は寒くて部屋で長袖のカーディ
ガンをはおり、逆に冬は暑くて半袖のTシャツを着てアイスクリームをほおばるという感じ
だったからです。就寝時も、外出時も、スイッチを切らずに入れっ放しでした。
当初私は、「無駄だなぁ」と思う反面、「これが大国アメリカかぁ~」と感心していました。

そんなある日、「夏に長袖って、何だか不思議な感じがする」と、何気にホストファミリー
の前でつぶやいたことがあります。すると、彼らにしてみれば「目から鱗」だったようです。
おのおのに「そう言われてみると、その通り。なぜ夏にここまで部屋を冷やしているのだ
ろう」という疑問が出て、その後、設定温度は少しだけ上がりました。冬も同様に、以前
よりも設定温度は下げられ、真冬に暑くて半袖という不自然な状況は多少和らぎました。

それにしても、習慣というのは実に不思議なものです。
きっと日本人も、外から見ると、何かしら奇妙な習慣を持っていることでしょう。
しかし、最初は不思議だったアメリカのエアコン事情ですが、正直なところ、その快適さに
慣れてしまうと、帰国後の我が家の環境はかなり微妙でした。

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