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市橋達也被告の弁護側が控訴 [事件・事故]

英国人英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさんが殺害された事件で、1審・千葉地裁の
裁判員裁判で無期懲役の判決を受けた市橋達也被告の弁護人が、8月2日、東京高裁
に控訴したそうです。

判決後、市橋被告の弁護人は量刑と事実認定に不服の意を表明していましたし、市橋
被告も殺意が認定されたことに納得していないようでしたので、自然な成り行きだと思い
ました。否定的な意見も多いようですが、控訴は被告人の当然の権利ですから。

そもそも密室での出来事であり、決定的な証拠は何もなくて、検察側も被告人の殺意を
十分に立証できたとは見受けられず、合理性に欠ける主張の連続だったように感じます。
双方に、意図的に避けて触れていないことがあるような印象を受けました。事件の発端
であるとされている姦淫に至る経緯も、そこから被害者が死に至る経緯も、解せないこと
だらけです。ひょっとして、裏で何か取引でもあったのかしらと疑いたくなるくらいでした。
正直なところ、そんな中で、よく結論を出すことができたものだと思います。

市橋被告は強姦と暴行については認めており、殺意のみ否認しています。
検察側の主張を聞くだけでも明らかな被害者の不自然な行動には触れることなく、自分
の一方的な行為だと語った市橋被告。その供述がことごとく検察側に有利に解釈されて
しまったような印象を受けました。事件後市橋被告が逃亡したこと、そしてその逃亡生活
を綴った手記を出版したことなども、裁判員の心証を悪くしてしまったと思われます。
本件に関しては、「疑わしきは罰せず」の原則は活かされず、「自由心証主義」が最大限
に効力を発揮したようです。控訴審の行方を見守りたいと思います。

2012年3月12日追記:
市橋被告の控訴審初公判が3月15日に開かれるそうなので、もうすぐですね。

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