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フィギュアスケートのルール改定と光と影 [フィギュアスケート]

先日、フィギュアスケートの浅田真央選手のウイダーサポートチーム新体制発表の映像を
観ました。各分野のプロ達が浅田選手をサポートするために集まり話し合いが持たれる中、
まるで他人事のようにメモも取らず、借りてきた猫のようなご本人の様子が印象的でした。

さて、浅田選手は、近年のジャンプの採点基準の厳格化が不利だという理由で「陰謀説」
まで飛び出し、不当なルール改定と闘うヒロインのように言われたことがあります。
しかし、裏を返せば「以前はそれだけ甘いルールの恩恵を受けていた」とも言えるわけで、
長いスパンでみると、むしろかなり幸運な選手の一人だろうと思います。
また、昨季から導入された「中間点ルール」にしても、回転不足気味のジャンプが少なくな
い浅田選手にとっては、どちらかと言えば有利だとも言えるかもしれません。

そもそも、以前は採点基準が曖昧で、回転不足や基本から外れた癖のあるジャンプが見
逃され、一見着氷さえ決まったように見えれば高得点を得ていた事実のほうが驚きです。
回転が十分で正しく質のいいジャンプと、そうではないジャンプが同じ評価というのも妙な
話ですから、そんなアンフェアな状況を改善しようとするのは当然の成り行きだったのでは
ないかと思われます。

要するに、選手にとっての有利、不利は結果論であって、スポーツ競技としてはごく当り前
とも言える採点基準の明確化の過程で、その基準をクリアできない選手に不利になっただ
けのことだろうと思います。もともと正しく質のいいジャンプの習得を目指し、真っ当な努力
を行っていれば、一連のルール改定にもある程度は対応できたのではないでしょうか。
実際、キム・ヨナ選手のように、採点基準の厳格化が不利どころか有利だとまで言われた
選手もいるわけですから。

結局のところ、(余程デタラメなルールでもない限り、)ルールに対応することができるかどう
かも含めて実力なのでしょう。

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