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名医と呼ばれる迷医 [病・医療]

もうかれこれ20年位前の話になりますが、友人が家族や自分自身のことでひどく悩み、
うつ症や不眠症の傾向が出たため、思い切って精神科を受診しました。
初めての精神科受診ということで不安もあったのでしょう、病院、医師について下調べ
した上で、つてのある中から、当時名医と言われていた精神科医を選びました。

ところが、一回目の受診の後、友人の精神状態はいっそう悪化しました。
その直接の原因は、父親との長年の確執について話した友人に対して、その名医が
発した「娘が可愛くない父親はいない。あなたも、もっと大人になれば分かるでしょう。」
という趣旨の心ない台詞だったようです。そして、診断結果は、「病気ではなく、本人の
性格の問題、つまり幼稚(あるいは未熟)」ということだったらしいです。

友人の父親は酒癖が悪く、酔うと暴れて、家族に暴力をふるうこともあったそうです。
当時はまだ、AC(アダルト・チルドレン)という概念が日本では一般的ではなかったとは
いえ、私には、一応精神科医、それも名医と謳われている医者の言葉だとはとても信じ
られませんでした。世間話ではあるまいし、プロ意識に欠けると思いました。
なぜ名医と言われているのか不思議で、名医というより、むしろ迷医だと思いました。

精神科医もカウンセラーも、当たり外れや相性の良し悪しがあると言われています。
最近は精神科医の仕事もサービス業的な一面があると認識されつつあるようで、このよ
うに傲慢な医者は少なくなってきたとは思いますが、診察料を受け取りながら、患者を
傷つけるような「無駄話」をする、はた迷惑な精神科医が存在しないことを切に願います。
それと同時に、精神科医にも期待し過ぎないことが肝要かもしれないと思います。

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