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(ジャンプの)回転不足の中間点 [フィギュアスケート]

世界フィギュアスケート選手権大会の代替開催は、4月24日~5月1日の日程でモスクワ
(ロシア)にて行われることに決定したようです。とりあえず、ほっとしました。
選手の皆さんが思い切り実力を発揮できて、素晴らしい戦いになることを期待しています。

ところで、今季から、ジャンプの回転不足に中間点なるものが導入されました。
回転不足がUR(アンダーローテーション)とDG(ダウングレード)という二種類の判定に分
かれることとなり、URのジャンプに中間点(7割の基礎点)が与えられることになりました。

以前のルールでは、回転不足は全てダウングレードされ一回転少ない回転数のジャンプ
となり大幅な減点となっていたため、せっかくの大技も失敗すると逆効果になってしまい、
観客から見た演技の印象と得点との間に大きなギャップが生じることもありました。
でも、中間点導入により、見た目と得点とのギャプは幾分か少なくなったように思います。

ただ、現行のルールでは、回転不足の不完全な(失敗)ジャンプに、7割の基礎点に加点
までつくという不自然な現象が起こる可能性があります。となると、半ば意図的に中間点
を狙ってくる選手も出てきて(というより既にそういう選手も存在するようにも思われますが)、
完成度の高い演技や高度な技術に対する相対的な評価を下げてしまうことに繋がるので
はないかと危惧します。(個人的には、中間点はチート・ジャンプに対して甘くなりがちな
ルールだと感じるので、審判がしっかりジャッジしてくれることを願います。)

今回の中間点導入には、難度の高い技に挑戦しやすくする目的もあると言われているよう
ですが、難度と完成度の両方を追い求めるのがスポーツ競技だと思います。

昨年のバンクーバーオリンピックでの浅田真央選手とキム・ヨナ選手の直接対決で、難度
の高い(回転不足気味の)浅田選手の3A-2Tと、完成度の高いキム選手の3Lz-3Tのどち
らがより高く評価されるべきかというちょっとした議論が起こりました。
難度=技術力、スポーツ性と思われる節もあるようですが、(3A-2Tに比べれば)難度が高
くないと言われたキム選手の3Lz-3Tのほうに、圧倒的な迫力と技術力、スポーツとしての
醍醐味を感じたのは私だけでしょうか…

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