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自律神経失調症と仮面うつ病 [病・医療]

もう何年も前のことになりますが、学生時代の友人が風邪をこじらせて気管支炎になって
しまいました。安静に療養した結果、気管支炎の症状はなくなったのですが、どういう訳
か、熱だけが下がりませんでした。

熱と言っても、37℃台の微熱だったのですが、2ヶ月ほど続いてしまい、結局、検査入院
することになりました。
ところが、検査の結果「異常なし」ということとなり、自律神経失調症と診断されました。

学生時代の友人数人でお見舞いに行った時、「知恵熱じゃない?」などとからかわれて
いましたが、原因不明の微熱がずっと続いていて、肩こり、倦怠感、食欲不振、抑うつ感
などの症状も出ていたので、きっと本人にとっては笑い事ではなかったと思います。

その後、心療内科を受診して「精神的なものから来る微熱でしょう」と言われたようですが、
相変わらず熱は続き、次第に焦燥感や倦怠感が強くなっていき、夜もよく眠れなくなった
ので、最終的に精神科を受診したところ、うつ病と診断されたそうです。
「仮面うつ病」という、精神症状よりも身体症状のほうが強く出るうつ病だったらしいです。

昔から、私の周りには自律神経失調症と診断される人が少なくなくて、自律神経失調症
と聞くと、患者本人にとってはあまり有り難くない診断名のような印象を受けます。
若い頃は、「きっと医者が無能で病名が判らないから、自律神経失調症ということにしてい
るのだろう」と思うこともありました。(今はそこまで単純な考えではないですが…)

友人の場合は、本人も納得できる病名が判って、不幸中の幸いだったと思います。
そもそも、自律神経失調症は症状の総称で病名ではないので、自律神経失調症の裏には、
やはり何か病が隠れていることもあるのだなと思いました。

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