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ISU GPS エリック・ボンパール杯 2013(フランス大会) [フィギュアスケート]

フィギュアスケートのGPS 第5戦エリック・ボンパール杯が開催され、男子シングルに出場した
羽生結弦選手が263.59点で2位となり、ファイナル進出を決めました。

男子の優勝はSPもフリーもほぼ完璧だったパトリック・チャン選手。2位の羽生選手とは約30点
差の圧勝でした。もともと飛びぬけたスケーティング技術を持つ上にジャンプの質も高いチャン選
手に、表現面に注力され、苦手とも言われる3Aまで綺麗に決められたら、現状では誰も勝てな
いのではないかと思ってしまいました。絶対王者と呼ぶにふさわしい他を圧倒する見事な演技で、
PCSの高さも然ることながら、フリーではTESも100点超え。295.27は歴代最高得点だそうです。

SPはほぼ完璧な演技で終えた羽生選手でしたが、フリー冒頭の4Sがアクシデントで抜けてしま
い、続く4Tでは転倒してしまいました。でも、その後は集中力の切れない丁寧な演技で、大きな
ミスがあった割にはフリーのスコアも168.22とそれほど悪くなかったと思います。まだまだベテラ
ンのトップ選手達に比べると高いPCSは望めないとは思いますが、演技自体に華がありますし、
難度の高い構成、加点の貰えるジャンプやスピンなどを武器に、常に失点を最低限に抑えた安
定した演技が出来るように頑張って欲しいですね。ただ、くれぐれも怪我には気をつけてください。

男子の3位に入ったジェイソン・ブラウン選手ですが、プログラムにはクワド・ジャンプが入っていま
せん。ジャンプ好きの私としては競技用プログラムとして少々物足りなさを感じることもありますが、
独特の雰囲気と表現力を持った選手で、その演技にはつい魅入ってしまいます。

女子の優勝はやはりアシュリー・ワグナー選手でしたね。2位にアデリーナ・ソトニコワ選手、3位
にアンナ・ポゴリラヤ選手とロシア勢が入り、この3選手がファイナル進出を決めています。
ワグナー選手は、ジャンプの回転がもっと充実してくれると私の中での評価は上がるのですが…
ただ、大きく崩れることのない自信に満ちた演技には、毎回、全米女王としての誇りを感じます。
ソトニコワ選手は、フリーで冒頭の3-3を3-2にしたのが功を奏しましたね。ルッツのe判定以外は
ほぼミスの無い演技で、PCSも64.65出ています。いつ見てもスピンのポジションがすごい。。。

3位のポゴリラヤ選手は、フリーの衣装で右手にだけ手袋を着用する効果を延々と力説するくらい
に主人が気に入っている選手です。キム・ヨナ選手を彷彿させる見応えのある冒頭の3Lz-3Tと、
特にSPの長足&高速ウィンドミルが印象的でした。ところで、我が家では「ポゴ」か「パゴ」かで
少々悩んでいます。主人は「パゴ」派で私は「ポゴ」派(「ポゴ」のほうが可愛いと思う)なのですが、
世間一般にはどう表記されているのでしょう。。。

さて、GPSも残すところあと1戦となりました。現時点で、男子のチャン選手、羽生選手、高橋大輔
選手、ハン・ヤン選手、女子の浅田真央さん、ワグナー選手、ソトニコワ選手、ポゴリラヤ選手が
ファイナル進出を決めていますが、残り4枠を手にするのは誰なのか気になるところです。
私的には、希望も込みで、織田信成選手、町田樹選手、ユリア・リプニツカヤ選手、エレーナ・ラデ
ィオノワ選手が出場することになるのではないかと思っています。ただ、カロリーナ・コストナー選手
も無視できないですよね。エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手はどうかな。。。
安藤美姫選手とキム・ヨナ選手の出場が予定されているゴールデン・スピンも楽しみですね。

2013年11月24日追記:
ロステレコム杯で町田樹選手が見事優勝。2位がマキシム・コフトゥン選手、3位はハビエル・フェ
ルナンデス選手となり、町田選手とコフトゥン選手がファイナル進出を決めました。
また、女子の優勝はリプニツカヤ選手、2位がコストナー選手、3位は長洲未来選手。ファイナルの
残り2枠はリプニツカヤ選手とラディオノワ選手に確定しました。
ファイナル進出者が出揃い、男子は3枠が日本、女子は4枠がロシアになりましたね。

3013年11月28日追記:
高橋大輔選手が怪我のためファイナル欠場。織田信成選手が繰り上がり出場となります。

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AnotherGreenWorld

こんばんは〜 たしかに、チャン選手には誰も勝てなさそうという印象を強くした大会でしたね。羽生選手には頑張って欲しいですけど、まず体力づくりからですかね。
さて、ロシアの女子選手は、次から次に有望な選手がでてきますね。私も「パゴ」リラヤ選手派です。パゴちゃんと呼ぶことにしました。冒頭のジャンプがキムヨナ選手に似てる感じで、将来がほんと楽しみですね。やっぱスピードって大事ですよね。:-)
by AnotherGreenWorld (2013-11-17 23:18) 

GreenGarnet

AnotherGreenWorldさん、こんにちは!
今のチャン選手には誰も勝てそうにないですね。あの高いレベルでTESとPCSを揃えられる選
手は他にいないですものね。チャンスがあるとすれば、クワド・ジャンパーがノーミス演技をした
上でチャン選手のミス待ちでしょうか。それでも、チャン選手が大きく崩れない限りは難しそう。
羽生選手はまだまだこれからの選手。彼の真摯さとメンタルの強さは貴重だと思いますし、個
人的に、応援したくなるタイプの選手です。怪我がないことを願っています。
フィギュアスケートはスケート靴と氷の力を借りての競技ですから、その特性を生かしたスピー
ドは必須ですよね。どんなに器用に技をこなしても、スピードが足りないと見劣りします。
主人も「パゴちゃん」と呼んでいますよ(笑)私は「ポゴちゃん」です。ロシアの女子は国内の競
争も激しい上に14歳、15歳の頃からシニアで揉まれているわけで、才能とやる気と精神力が
一流の選手だけが生き残ることのできる構図ができていますね。果たしで日本は…
by GreenGarnet (2013-11-18 12:24) 

森おばさん

ご無沙汰しております!
フィギュアシーズンもクライマックス・・いよいよファイナル、ソチですねー。
フランス大会はPちゃんの圧勝でしたが 王子(羽生選手)の姿にまた未来への展望を感じました。
4回転の高さからして 下半身強化は必須のように思えます。高橋選手も Pちゃんも・・古くはプルシェンコ選手・・肉体改造をしたのではないでしょうか・・
王子のジャンプの高さと速さは 今のスレンダーな肉体のなしえるもので・・バランスが少し変わると難しくなりそうで・・いつか壁にぶちあたってしまうのでは?と心配です。
彼のしなやかな演技が大好きですが・・いつも怪我をしないかと心配です。
どの選手も 自身が納得できる演技ができたら良いのですが・・
期待は膨らむばかりです。
by 森おばさん (2013-11-19 20:15) 

GreenGarnet

「森おばさん」さん、こんにちは!
羽生選手については、私も同じようなことを思うことがあるのですよ。
今の彼は「少年」と呼ぶのが相応しい身体つきで、まだ「大人」の身体にはなっていないです
よね。回転軸の細い流れるような美しいジャンプも身軽な彼ならではのものだと思われます。
ソチまではこのままの路線で行くにしても、その後は身体の成長に合わせて微調整で済ます
のか、肉体改造を伴う抜本的な調整を行うのか、決断の時が来るかもしれないですね。
また、今後男子シングルが本格的な複数クワド勝負になっていった場合、ある程度頑丈な身
体を持っていないと怪我も心配ですよね。いつの試合だったか、チャン選手がフェンスに激突
した後、何事もなかったかのように最後まで見事に演じ切るのを観て、「チャン選手の強さを支
えているのは技術のみならず、この強靭な身体と体力なのだな」と主人と驚嘆したものです。
キム・ヨナ選手のジャンプを見る限り、恐らくオーサー氏がついていれば上手く調整できるだろ
うと楽観視はしていますが、応援する側としては怪我なきよう願うばかりですね。
by GreenGarnet (2013-11-20 01:43) 

AnotherGreenWorld

こんにちは~ こちらにも書きます。 羽生選手は日本を離れて、カナダに拠点を移したことがプラスに働いているようですね。優秀なコーチですし、英語も覚えるでしょうし、周りの選手からも良い 影響を受けそうですね。何よりも変な雑音が少ないってのが良いんじゃないですかね。 次世代を担える選手、後輩に良い影響を与えられる選手に成長して欲しいですね。スマートな彼のこ とだから、浅田選手のように逃げ帰ってくることは無さそうです。(笑)
by AnotherGreenWorld (2013-11-22 15:10) 

GreenGarnet

AnotherGreenWorldさん、
私も羽生選手はカナダに拠点を移して良かったと思います。日本はリンク事情があまり良くな
いと聞きますし、オーサー氏はキム選手に金メダルをもたらした立役者ですからね。オーサー
氏の元にはフェルナンデス選手もいて、良い刺激を受けているのではないでしょうか。
また、羽生選手の台頭が他の日本男子選手達の闘志に火をつけ、今のような活気が出てき
たようにもお見受けでき、彼の存在は既に良い影響を与えているのではないかと思います。
そして、日本のメディアはフィギュアスケートをまるで芸能のように扱うところがあり、出る杭は
打たれるとも言いますし、特定の選手の熱狂的なファンによるライバル叩きも激しさを増してい
るようなので、確かに、「雑音」を避けるためにも日本を離れて良かったですよね。
by GreenGarnet (2013-11-24 04:02) 

AnotherGreenWorld

こんばんは〜 追記読みました。高橋選手は気の毒だけど、織田選手が出れて嬉しいですね。また、あの綺麗なジャンプが見られるかと思うとワクワクしますね。やっぱり、フィギュアスケートの醍醐味はジャンプですよ。チートじゃないジャンプ! :-)
by AnotherGreenWorld (2013-11-29 02:57) 

GreenGarnet

AnotherGreenWorldさん、
そうですね。いくらフィギュアスケートはジャンプだけではないと言っても、ことシングルに関しては
「ジャンプありき」ですよね。私的には、ジャンプ以外でも魅せる演技のできる選手はごく限られて
いて、魅せる演技が必ずしも勝つ演技というわけでもないと思っています。
また、回転不足のUR判定の導入が中途半端なジャンプ技術を許してしまう一因にもなっている
のではないかと危惧もしています。未完成の技を繰り返し試合で見せられるとテンションが下が
ります。
by GreenGarnet (2013-11-29 20:42) 

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