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市橋達也被告に無期懲役判決 [事件・事故]

7月21日、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害した罪などに問われていた市橋
達也被告に対する裁判員裁判で、千葉地裁は求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
争点となっていた殺意の有無に関しては、「殺意はあった」と認められました。
また、強姦致死罪については、「乱暴から死亡まで相当の時間が経過している」として認
められず、強姦致死罪ではなく強姦罪が成立すると判断されました。

予想はしていましたが、私的には、今ひとつスッキリしない裁判でした。
市橋被告には常人には理解しがたい一面もあるように思われますが、「自己保身のため
に嘘をついている」とは言い切れないものを感じます。また、何かがスッポリ抜け落ちてい
るような印象を受け、検察側の主張も弁護側の主張も曖昧で、合理性に欠けているような
気がしました。

結局、真相ははっきりしないまま、「裁判官(裁判員)の心証で決まる」とも言われる裁判
を地で行っただけの印象を受けました。
判決文の中の主文はともかくとして、判決理由にはあまり説得力を感じなかったです。
被害者のご遺族に納得してもらうための裁判と判決という感じでした。

ところで、本件は、裁判員裁判でなければ有期刑の可能性もあったとの意見も耳にします。
裁判員制度には懐疑的な私としては、通常の裁判ならどういう結果になるのか、いささか
気になりました。(一般市民が、先入観を持たず、遺族感情にも影響を受けずに事実認定
に参加することができるものなのか、少なからず疑問を感じています。)

弁護人によると、市橋被告は判決直後の接見で、「自分の言っている事実がどうして信用
できないと言われるのだろうか」と話したそうです。
私の知る限りでは今のところ控訴はしていないようですが、控訴期限が近づく中、最終的に
市橋被告が判決を受け入れるのかどうか気になるところです。

2011年8月2日午後追記:
本日8月2日、市橋被告の弁護人が東京高裁に控訴したようです。
ちょっとタイミングの悪い記事になってしまいました。

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