SSブログ

ナイフとフォークでピザを食べる英国人 [想い出]

もう昔の話ですが、アメリカに留学した際、近所にイギリスから来た留学生がいました。
私がイギリスの音楽を好むこともあって話も合い、仲良くさせてもらっていたのですが、
彼女のことを考えると今でも思い出すことがあります。

アメリカにはピザレストランがたくさんあって、たいていのアメリカ人は手で食べていたの
で、私も手で食べていました。でも、彼女はピザを手で食べるのが苦手だったようです。
私のホームステイ先で宅配ピザを頼んだ時も、ナイフとフォークで食べていました。
アクセントは英語から米語に変えて、「電話でイギリスの家族と話すと、アクセントのこと
で小言を言われるのよ。」と笑っていましたが、ピザの食べ方だけは「郷に入っては郷に
従え」というわけにはいかなかったようです。

ある時、私達だけでなく、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、スウェーデンからの留学
生が一堂に会したことがあったのですが、ナイフとフォークでピザを食べたのはイギリス
から来た彼女だけでした。全てのイギリス人がナイフとフォークを使ってピザを食べるわ
けでもないですし、彼女は紳士ではないものの、つい「英国紳士」という言葉を思い浮か
べたものです。

ところで、そんな折、自分でもナイフとフォークでピザを試してみたところ、手や口が汚れ
なくて案外いいのです。そして、やがてそれが習慣になり、いつの間にか、彼女と一緒
に私自身もナイフとフォークを使うようになっていました。
ちなみに、私は今でも、(もちろん手でも大丈夫なのですが、)ピザを楽しむ時はたいてい
ナイフとフォークを使います。

ピザを見る度にふと思い出す、懐かしい青春の一ページです。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。