薬物依存症 [病・医療]
先日、学生時代の先輩の紹介で、覚醒剤依存症で入院経験のあるHさんとお話する機会があり
ました。経験に基づいた、とても興味深いお話を聞かせてもらうことが出来ました。
世の中には、覚醒剤などの薬物以外にも、アルコール、パチンコ、買い物、恋愛など、たくさんの
依存症があります。人は皆、多かれ少なかれ何かを拠りどころにしているものだと思うので、自分
以外の何か(あるいは誰か)に全く依存していない人は殆どいないのではないかと思います。
そして、覚醒剤に限らず、「本人の意志が弱い」とか「現実からの逃避」などと言われることがあり
ますが、精神的な病が原因で依存症になることもあるようです。
「深刻な依存症」の特徴は、「依存対象があっても無くても辛い状態」になることだそうです。
たとえば、Hさんは、最初の頃は、覚醒剤を使用するといいこと尽くめだったそうです。寝なくても
平気で、一晩中仕事をすることが出来て、自分が万能に思え、幸福な気分にもなったそうです。
ところが、薬の効果が切れると、逆に自信が無くなり、疲労感や不安感が出たそうです。
再び同じ快感や安心感を味わいたくて覚醒剤の使用を重ねていくうちに、同じ量では以前ほどの
効果を得られなくなり、次第に使用量も増えていき、禁断症状が出始め、覚醒剤無しではいられ
なくなり、身体と精神を病み、社会生活や人間関係も破綻して、覚醒剤を辞めたいと思った時には
もう辞められない状態になっていたそうです。
この「辞めたくても辞められない状態」が「あっても無くても辛い状態」らしいです。
薬物の依存症は、完治することがないと言われています。つまり、何十年我慢していても、たった
一度の薬物使用で簡単に再発してしまうそうです。そして、残念ながら、依存症に効く薬はなくて、
治療法は依存している行為を止めることしかないのだそうです。Hさんも、今は覚醒剤を止めること
が出来ていますが、これからも覚醒剤との闘いは続くのだろうと思います。
以前は仕事で楽器を弾いていたらしいのですが、同じ職場に戻りたいとは思うものの、その環境で
陥ってしまった依存症なので、いろいろ不安もあるようです。Hさんは幻覚・幻聴も経験したそうで、
「人間の生活ではなかった」と回想していました。Hさんの様子を見ていて、深く後悔していることが
よく分かりました。別れ際の後ろ姿がとても寂しそうでした。
ました。経験に基づいた、とても興味深いお話を聞かせてもらうことが出来ました。
世の中には、覚醒剤などの薬物以外にも、アルコール、パチンコ、買い物、恋愛など、たくさんの
依存症があります。人は皆、多かれ少なかれ何かを拠りどころにしているものだと思うので、自分
以外の何か(あるいは誰か)に全く依存していない人は殆どいないのではないかと思います。
そして、覚醒剤に限らず、「本人の意志が弱い」とか「現実からの逃避」などと言われることがあり
ますが、精神的な病が原因で依存症になることもあるようです。
「深刻な依存症」の特徴は、「依存対象があっても無くても辛い状態」になることだそうです。
たとえば、Hさんは、最初の頃は、覚醒剤を使用するといいこと尽くめだったそうです。寝なくても
平気で、一晩中仕事をすることが出来て、自分が万能に思え、幸福な気分にもなったそうです。
ところが、薬の効果が切れると、逆に自信が無くなり、疲労感や不安感が出たそうです。
再び同じ快感や安心感を味わいたくて覚醒剤の使用を重ねていくうちに、同じ量では以前ほどの
効果を得られなくなり、次第に使用量も増えていき、禁断症状が出始め、覚醒剤無しではいられ
なくなり、身体と精神を病み、社会生活や人間関係も破綻して、覚醒剤を辞めたいと思った時には
もう辞められない状態になっていたそうです。
この「辞めたくても辞められない状態」が「あっても無くても辛い状態」らしいです。
薬物の依存症は、完治することがないと言われています。つまり、何十年我慢していても、たった
一度の薬物使用で簡単に再発してしまうそうです。そして、残念ながら、依存症に効く薬はなくて、
治療法は依存している行為を止めることしかないのだそうです。Hさんも、今は覚醒剤を止めること
が出来ていますが、これからも覚醒剤との闘いは続くのだろうと思います。
以前は仕事で楽器を弾いていたらしいのですが、同じ職場に戻りたいとは思うものの、その環境で
陥ってしまった依存症なので、いろいろ不安もあるようです。Hさんは幻覚・幻聴も経験したそうで、
「人間の生活ではなかった」と回想していました。Hさんの様子を見ていて、深く後悔していることが
よく分かりました。別れ際の後ろ姿がとても寂しそうでした。
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