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騒音問題と強制退去と家主 [借地借家]

賃貸のアパートやマンションで騒音問題が起きた時、家主さんに苦情が行くことが多い
ですが、実際に家主として出来る事は、意外と限られているのが現状のようです。
よく「強制退去させればいいではないか」と言われることがありますが、借家人は借地
借家法で守られていますから、「強制退去」なんてとんでもない、夢のまた夢です。
裁判所の判決がないと出来ません。とりあえず注意して様子を見るくらいが関の山です。

その注意も、生活音となると微妙です。集合住宅では「生活音の受忍義務」があります
から、受忍義務を超えているかどうかが新たな争点となります。そして、生活音が受忍
限度を超えると判断されることは滅多にありません。

私の両親が賃貸している二階建てのアパートでも騒音問題が起こったことがあります。
たまたま、一階に子供のいない夫婦が住んでいて、後から二階に夫婦と子供二人の
四人家族が住み始めました。そして、ある日、一階の夫婦から「二階の子供の足音や
物音がうるさい」とのクレームが出ました。

両親もいろいろ対策を考えてみたものの、子供に「歩くな。遊ぶな。」とも言えませんし、
法に照らし合わせても、生活騒音を理由に出て行ってもらうことは、なかなか出来ません。
かといって、先に住み始めた一階の夫婦に「我慢してください。」とも言えず、困りました。
結局、家主側の費用負担で、一階と二階で部屋をチェンジしてもらうことになりました。

不動産会社の話では、騒音が酷い場合は、家主さんが移転費用を負担して出て行って
もらうこともあるようですが、注意したからといって必ずしも解決する訳でもなく、責任感の
強い家主さんばかりでもないので、たいていは、どちらかが自主的に出て行ってくれるの
を待つ以外に解決方法がないようです。

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